2010年3月4日木曜日

アクセルの電子制御装置にみる安全性問題

 「劣化」にしても、どういう物質がどのようにして、またどの位の時間を掛けて劣化して行くのかは中々難しい。これを調べようとしても、最先端の研究になるので、研究者の話を聞くにしても結構大変だ。
 調べてみても、講演会を聞くだけでも何万円も必要みたいだ。様々な物の劣化状況を知って、それへの対策を立てる事はビジネスに繋がるので、それだけの代金を支払っても聞く人がいるのだろう。

 同じような事で言えば、トヨタ車のアクセルペダルの電子制御装置の問題にしても、コンピュータの電子部品に関した問題なので、その専門家以外にはシステムのあり方やどういう状況で故障が起こるかとかは分かりはしない。
 だから社長や部長にその事を質問したって、「システムに問題はない」と下からそういう内容が上がってくれば、そう答えるしかないのだ。

 そして恐らく設計の担当者や製作の関係者は、自らの責任問題になって来る時には逃れようとする場合も出て来るので、隠そうとしてしまう場合や、責任逃れをしようとして来る事もあり得る。そうした時には、やはりそれ相応の第三者の専門家に調査を依頼し、原因を追及して行く事が必要になる。

 この電子部品のブラックボックスの中を説明してくれる専門家は限られてくるから、テレビや新聞とか雑誌なんかでも詳しい解説は載らないので、たぶんこれも講演会やらで詳しくかつ分かり易く説明をしてくれるようなのを開催すると、何万円という参加料金を取れる様になるのかも知れない。

 しかしそれにしても今の今まで、自分の乗っている車ももしかしたらトヨタ車のようにアクセル制御が電子装置で、そして電気信号で動いているのかも知れないなんて思ってもみなかった。
 そうならば飛行機で、携帯電話やパソコンが何年も前からあれ程大騒ぎになっていたのに、なぜ車は問題がないと思ったのか。テレビによると通常の電波の2倍の強さのものにも影響がでない様になってはいると言うのだが・・・。

 でも車の購入者は、そんな事は全く聞かされてはいないのではないか。車は我々の知らない所で実はこうなっていましたみたいな。「もし電子部品が故障したら、減速したり止まるようにシステムは作動しますので、加速したりは絶対にいたしません」と言われても、それを専門家を交えて説明してもらわないと納得は出来ないのではなかろうか。

 自分の乗っている車も、電子装置でアクセルが作動するようになっているのだろうか。一応聞いてみるかな。