2013年2月22日金曜日

大宮駅周辺からさいたま新都心にかけての開発ラッシュ



 
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 さいたま市の旧大宮市地域にある大宮区役所(旧大宮市役所)や大宮市民会館などの施設は、老朽化して来て建て替えの時期を迎えている。
 そこで市では、それらの施設の建て替えと移転を計画して、このほど全体的な計画案を示した。

 それによると次のようになる。大宮駅東口の駅前通りから東に200メートル行くと、旧中山道と交差する。そのほぼ角地にある中央デパートを含めた約1.4ヘクタールに2棟の複合ビルを建設する。
 ここには市民会館のホール機能や区役所機能の一部、NHKの放送局などが入る。他は商業施設やオフィスとして民間企業に売却する。

 また大宮区役所は市民会館に隣接する県合同庁舎を取り壊した跡に移転改築し、市民会館を取り壊した跡地には市立博物館がこれも移転して改築し、新しく出来る計画のようだ。




中央デパート跡地周辺(大門町2丁目中地区)の再開発事業の概要

 約1.4ヘクタールの敷地に18階建てと10階建ての複合ビルを造る。高い西棟は商業・業務ビルとなり、低い西棟が公共・公益棟となる。
この両ビルは5~8階部分では繋がり、公共施設スペースになり、ホール機能を設ける予定。
 地下は3階まであり、駐車場として利用する。
 延べ床面積は合計で8万4,000平方メートル。

 事業費は約480億円を見込み、負担は市が15%、国が15%で残りの70%は業務用フロアーを民間企業に売却して捻出する計画。

 事業計画は2012年度内に都市計画決定し、13年度に市街地再開発組合を設置したり事業計画の認可を取得する。その後15年度に着工、17年度に完成。



左の建物が中央デパート




 中央デパート周辺の再開発事業



 老朽化施設の位置図



【大宮ロフトが移転】

 大宮駅東口ロータリーから北に数十メートル行くと大型雑貨店の大宮ロフト(さいたま市大宮区宮町)がある。建物は築43年が経ち、老朽化が目立って来たために取り壊しが行われる。
 隣接する旧長崎屋があった建物は既に取り壊しがほぼ終わり、跡地にビルが建つ予定だ。
 ロフトは西口そごうデパートの中にあるロフトを拡張して一部移転になる。時期は4月になるようだ。
 この建物は元は西武デパートだった場所で、西武が所有していると思われる。ロフトも「そごう西武」の関連会社だ。西口のそごうも「そごう西武」な訳で、そこへの一部移転だから、同じ系列会社の中での移動・移転になる。











  クリアランスセールは4月24日まで。3割引きが多いが、ワゴンの中はすべてが100円。お買い得商品を一度に出してしまうとお客がパタリと途絶えてしまう事も考えられ、店側は徐々に商品を出している感じ。最終日までに予定した商品を一掃しようとするから、その間には思わぬ掘り出し物が出るかも知れない。




爪切りは定価が1575円、ボールペンは735円だった。どれも100円均一。


大宮ロフト




日本郵便(株)が大宮駅西口にオフィスビルを建設
 日本郵便(株)はJR大宮駅西口にオフィスビルを建設する。用地はもともと郵政省が所有していて、現在は駐車場として使われている。

 敷地面積は6104㎡で、ここに地上20階建て、延べ床面積が約45,700㎡の事務所・店舗ビルを建設する。高さは90メートルになり、駐車台数は440台で、貸し事務所の面積は22,000㎡になる。
 平成25年春頃に着工し、平成26年秋に完成する予定。





建築予定地


 完成イメージ

概略図





大宮区役所の移転新築計画

 大宮区役所庁舎は昭和41年(1966)に建築され、老朽化して来た所に、3.11の大地震に見舞われた。そこで昨年1月からの耐震化調査で、耐震化工法などを検討した結果、庁舎の耐震改修が困難であると判断し、県合同庁舎がある場所に移転して建て替えをする方向となった。

  新庁舎は免震構造を検討していて、防災機能の会議室を配置し、拠点備蓄倉庫を確保する。また屋上にヘリコプターが降りられるようにし、非常用発電機室などによる電気や水の確保を行う。
 また庁舎前広場や公園には非常用発電機、防水タンク、かまどベンチ(かまどに変わる)、ソーラー灯を設置する。

 建物の延べ床面積は約1万7000㎡(図書館を入れるが、駐車スペースは除く)で、建築事業費は平米あたりで40~50万円で考えているので、単純計算すると68~76億円になるのだろうか。
 ちなみに庁舎建設の積立金はなく、国庫補助金を得るための2~3のメニューを検討しているという。移転先の用地は県有地だが、市有地と等価交換する予定で協議中で、場所はまだ決まっていない。

 また地下駐車場は170~190台を見込み、内訳は80台が公用車用、90台が一般市民用となる。
 なお庁舎建物の中に併設される図書館については、市内高鼻にある市立図書館の26万冊よりも多い26~30万冊を計画している。

 事業計画によると、平成25年度に県合同庁舎を解体する予定だという。



 大宮区役所





さいたま市民会館おおみや移転計画

 さいたま市民会館おおみやは旧大宮市の市民会館として昭和45年(1970)に建てられた。築42年で老朽化が目立ち始め、中央デパート跡地に建設される再開発ビルの中に移転する予定だ。



 さいたま市民会館おおみや





県合同庁舎は移転し、跡地には大宮区役所の庁舎が建つ予定





【さいたま新都心第二期開発】

 片倉工業はコクーン新都心の北側に隣接する地域に新たな商業施設を建設する計画だ。
 新たな商業施設の中核となるのは、現在開発地内にあるイトーヨーカドーが候補となっているようで協議が進められているという。

 現在の予定地はゴルフ練習場と立体駐車場になっていて、ゴルフ練習場は解体工事中だ。

 敷地面積は約38,000㎡で、ここに地上4階の商業施設棟(1~3階が店舗)、地上5階建ての駐車場棟、デッキを建設する。デッキは新商業棟と「コクーン新都心」を結ぶ。

 駐車台数は約3,000台(コクーン新都心を含む)。
 総事業費は120億円を見込み、開業予定は平成27年(2015)春。

 また住宅展示場の南側の部分にソフトバンクモバイル大宮ネットワークセンターが建設される計画で、既に工事に着手している。ここには携帯電話の中継基地ができる予定で、施設の規模は地上8階建て、延べ床面積2万9215㎡。工事期間は平成25年1月~平成26年6月までの予定。


http://nobuo-simomura.blogspot.jp/#!/2013/05/blog-post.html





写真の左が解体中のゴルフ練習場で、右手がイトーヨーカドー






さいたま赤十字病院と小児医療センターの新病院建設】 

 現在のさいたま赤十字病院は、さいたま新都心駅近くの建設予定地からは北西に約1キロメートルの国道17号沿いにある。

 ここの建物が老朽化し、手狭であるために以前から建て替えの計画はあった。

 新設される建物は下の写真の敷地内に建つ予定で、現在岩槻区にある小児医療センターと併設される。その規模は、日赤病院の方が地下1階、地上14階で延べ床面積が約57,000㎡、病床数は632(現状は605床)。小児センターは延べ床面積が46,000㎡程度か。

設計が平成24年度~25年度、建設工事が平成25年度~27年度の予定。



建設予定地





【三菱マテリアル(株)総合研究所跡地計画】

 この研究所は1950年~1989年までは大宮工場として化学製品を製造していた。全体の敷地面積は約15.2haあり、研究施設として活用中の2.3haを除いた残りを売却する方向。研修センター地下14~17メートルには低レベル放射性物質が200リットルのドラム缶換算で3万9,760本が保管されている。
 これまで建設が決まっている施設は次の通り。

<造幣局東京支局(東京都豊島区)が移転>
 約2haの土地に貨幣やメタルを製造する施設を造る。平成28年4月の操業開始を目指している。

<大宮警察署が移転>
 今の建物は、1975年に造られた鉄筋コンクリート造3階建て(延べ面積4101㎡)。36年経過し、老朽化が目立って来たので移転新築する。事業予定は2013年度に設計し、2014年度~2016年度に施工、2016年秋に開設予定。

<科学捜査研究所が移転>
 浦和西校裏にある建物は、鉄筋コンクリート造2階建てなどで、1967年に建築されて築45年が経過している。

  


建設予定地


(2013.5.4更新)この記事の最新版をご覧になる方は、こちらをクリックして下さい。