2014年10月23日木曜日

銀座から晴海通りをお台場まで行き、ぐるり散策2




 大きな橋を渡って豊洲に入ると、新市場の建設工事が行われていました。またその近くでは、学校の建設も始まったばかりのようでした。




 学校の概要は次の通り。
■ (仮称)芝浦工業大学付属豊洲中学高等学校建設計画・・・(仮換地)東京都市計画事業豊洲土地区画整備事業3-1街区符号豊六10-1

 規模は鉄筋コンクリート・一部鉄骨鉄筋コンクリート造7階建て、延べ面積が18,380㎡。

 設計は三井住友建設(株)一級建築士事務所。

 施工者も三井住友建設(株)。 

 工期は2014年10月から2016年7月までの予定。

  



 豊洲から東雲運河に架かる橋を渡ると有明に入ります。奥に水門が見えます。


運河の真ん中に長方形の中州のような所があり、木々が茂っていて、護岸も石のブロックで古そうな感じでした。



 カモが三羽だけ固まって泳いでいました。



 橋の上には高速道路が通っています。



  「きやりばし」の名前が付けられているように、橋の下の運河は以前は貯木場になっていた所でした。



 有明に入ると左手に大きな空き地が広がっていました。外来種のセイタカアワダチソウが菜の花のように黄色で染まっていました。



  ここはユニクロのファーストリテイリングと大和ハウス工業が共同出資して、物流倉庫を建設する場所です。写真の奥にはレインボーブリッジが見えます。

 概要は次の通り。
■ (仮称)Dプロジェクト有明Ⅰ新築工事・・・東京都江東区有明1-1-8他

 規模は鉄筋コンクリート・鉄骨造6階建て、延べ面積は約112,402㎡。

 設計は大和ハウス工業(株)東京建築一級建築士事務所。

 施工者も大和ハウス工業(株)。

 工期は2014年11月から2016年1月。 



2014年10月21日火曜日

銀座から晴海通りをお台場まで行き、ぐるり散策1




 ユニクロのファーストリテイリングが有明の臨海部に物流センターを造って即日配送を目指すとかニュースになっていたので、豊洲の新市場も工事が進められていることから、有楽町駅からその辺りまで歩いてみました。

 晴海通りを銀座四丁目の交差点まで来たら、日曜日の歩行者天国でした。下の写真は角にあるサッポロ銀座ビルを取り壊している所で、その跡には展示場や物販や飲食の店舗が入る。

 概要は次の通り。
■ 銀座5丁目計画・・・東京都中央区銀座5-1-1

 規模は鉄骨・鉄骨鉄筋コンクリート造12階地下2階建て、延べ面積は7,082㎡。敷地面積は約643㎡。

 設計は大成建設(株)。

 施工者は未定。

 工期は2015年2月から2016年5月までの予定。  

  左が和光のビルで、右が三越


  歌舞伎座を背景に記念写真を撮る観光客が目立ってました。



 七十七銀行があった所に新しいビルができるようで、クレーンが入ってました。

 概要は次の通り。
■ (仮称)銀座ビル新築計画・・・東京都中央区銀座4-207-2

 事務所と店舗が入るビルで、規模は鉄骨造11階地下1階建て、延べ面積は約6,128㎡。 

 建築主は宮城商事(株)。

 設計は(株)安藤・間一級建築士事務所で、施工者は(株)安藤・間首都圏建築支店。

 工期は2014年6月から2015年8月まで。


 勝鬨橋の方へと行くと、こんなホテル計画の標識が出ていました。
■ (仮称)東銀座京急ビル新築工事・・・東京都中央区築地2-15-14 

 勝鬨橋ができたのが1940年(昭和15年)。それ以前は築地と月島の間を流れる隅田川には渡しがあって、月島の工場に通う人達の重要な交通機関なっていたそうです。


勝鬨橋は真ん中の道路部分がカタカナの「ハ」の字のように上に開き、そこを船が通るようになっていました。
 でも、今はもう開きません。


橋の真ん中で、この部分が離れて上がる構造になっています。



隅田川を渡って月島に入ると小学校の前に「建築計画のお知らせ」が出ていた。その下に「解体工事のお知らせ」もあって、次のようにありました。(上の写真)

 ■ 中央区立月島第二小学校及び中央区立月島第二幼稚園増築工事・・・中央区勝どき1-1201-1他
 規模は鉄筋コンクリート造5階(既存)・4階(増築)地下1階建て、延べ面積は9,877㎡(全体)・8,397㎡(既存)・1,480㎡(増築)。

 工期は2014年4月から2015年3月まで。

 設計は(株)奥野設計。

 施工者は徳祥・則武建設共同企業体。

 
 解体工事の方は、「解体建築物の概要」が鉄筋コンクリート造5階地下1階建て、延べ面積が約9,863㎡となっていて、工期は2014年5月から2015年3月までです。
増築工事と解体工事とあって、中の方は見えなかったが、工事には入っていないような感じでした。という事は、工事開始が予定より遅れているのでしょう。



この幅の広い晴海運河を渡ると中央区から江東区の豊洲になります。



2014年10月5日日曜日

国立競技場の解体工事は入札をやり直しに



 
 国立競技場の解体工事は8月に落札業者が決まったが、入札過程で不透明な点があったと苦情があり、やり直すことになった。

 これで工事開始の時期は12月中旬にずれ込む見通しという。

 最初の入札のときにはゼネコン同士だったが、金額が予定価格より高かったので不調に終わった。

 その後、日本スポーツ振興センター(JSC)は解体業者単独まで入札参加業者を広げた結果、今度は予定価格より低過ぎてしまい、調整の後ようやく8月に業者が決まった。

 そして9月から工事着工となるところだったが、入札過程で不手際があったとされ、再入札する事になってしまった。

 この工事で発注者が工事業者を決める場合、請負金額だけで決めるという訳ではないようだ。対象が大きな競技場の解体なので、作業員の確保や運搬業者を集めたり、廃材を振り分けたりする場所も事前に決めておかねばならない。
 それらの準備に問題ないと判断されて、初めて工事の請負が成立する。
 
 今回の国立競技場の解体工事の入札は、その意味で通常とは異なる点があったと思われる。
 作業員などの人手不足や建設費の高騰もあり、例えば人手の確保や相当数のダンプカーの手配や廃材の処理の方法など、本当に責任を持って最後まで作業を手ぬかりなく完遂できるのかどうか十分なチェックが必要となり、単に金額だけでは決定できない要素を含んでいる。
 それらを見極めて落札業者を決めなければならず、入札前に金額がある程度事前に漏れる可能性はあった。

 解体工事の積算をする時に、JSCの中には詳しい人がいるとは思えず、幾つかの専門業者に相談する必要に迫られた。そういう段階である程度の落札金額が分かってしまう場合があるので、難しいと言えば難しい。

 不服を申し立てた業者は予定価格より低い金額だったが、解体の専門業者のため、積算には自信があったのだろう。また様々な工事上の対策や準備にも自信があったに違いない。また注目される工事なので宣伝効果も大きいと考えられ、赤字でもやる価値があったという考えも出来よう。

 ところが発注者側からは、この点が発注者側との考えの相違があったとかの明確な回答がなかったので、事前の段階で落札業者との間に特別な関係が出来上がってしまったのではないかと不審に思ったのかもしれない。
  
 解体工事が遅れる一方で、新国立競技場の設計業者や建設業者の募集手続きも同時進行で行なわれているようだ。

 こうしたことから解体工事が進められている中で、新国立競技場の着工が行われるといった綱渡り的な手法も取らざるを得ないと予想される。