2014年8月30日土曜日

続・病院の建設ラッシュが止まらない




■ 柏市民病院建て替え計画・・・千葉県柏市布施1-3他
        
 現在の200床に、小児二次救急医療への対応として最大40床を加えた240床を目指す。
診療科目は現行の15科目の他に新たな診療科目も検討する。

 候補地としては現在の場所(布施)と柏北部中央地区内(柏の葉)の二ヵ所を見込んでいる。

  現在の場所は柏市布施1-3他で、敷地面積は約40,000㎡。敷地内移転のやり方を想定している。
  移転する場所は柏市正連寺の区画整理事業地内で、敷地面積は約15,000㎡。千葉県から約24億円で取得を見込んでいる。ここは柏の葉国際キャンパスタウン構想に位置付けられた地域。
 
 今後のスケジュールは2014年度に基本設計、2015年度で実施設計、2016年7~9月に工事着手し、2018年10~12月の竣工の予定。


 事業費については

 今の場所での場合、建設に約96.3億円+医療機器等に約15.1億円=合計約111.4億円となっている。
 建設費の内訳は、
       建築工事が84億円、

       解体が2.9億円、

       外構は3億円、

       雨水対策に2億円、

       設計は1.5億円、

       工事監理に1.6億円、

       移設費が1.1億円など。(建築費は単価42万円/㎡)


 柏北部中央地区へ移った場合は用地費を含んだ建設に約115.5億円+医療機器等に約15.1億円=約130.6億円。

 建設費に内訳は
       土地購入が24億円

       建築工事は84億円

       解体が2.9億円

       外構は0.3億円

       設計に1.5億円

       工事監理は1.6億円

       移設に1.1億円など。(建築費は単価42万円/㎡)

 
■ 船橋市の市立医療センター建て替え計画・・・金杉1-21-1

 市立医療センターの建て替えを検討するための基礎調査業務を委託


■ 葛飾区の旧松上小学校跡地の病院誘致・・・東京都葛飾区西新小岩4-18-1

 葛飾区の人口10万人あたりの病床数は、東京都の平均や葛飾区と同じ二次保険医療圏に属している足立区や荒川区に比べて少ない。
 リハビリテーション医療機関や療養病床(65歳以上)の数も10万人あたりで比較すると、足立区や荒川区よりも少ない。

 そこで新病院が目指す医療の機能としては、救急対応を含む急性期医療と回復期リハビリテ―ションの提供がある。

 診療科目は、内科・循環器内科・消化器内科・外科・心臓血管外科・整形外科・泌尿器科・皮膚科・放射線科・リハビリテーション科で、将来の病院規模の拡大に伴い認知症の対応できる療養機能を加える。

       そして医療法人社団明芳会と覚書を交わし、

       2014年3月に基本協定の締結を結んだ。

 その後のスケジュールは
 
       2014年7月~2015年5月に旧松上小学校校舎解体工事を行い、

       2014年5月に土地賃貸借契約の締結

       2015年6月以降に病院建設工事

       2016年度中に病院開設を予定している。


 横浜市立市民病院再整備基本計画・・・神奈川県横浜市保土ヶ谷区岡沢町56
 今の市民病院は敷地内に新棟を増設するなどして、1983年から1991年にかけて大きな工事をした。
 しかし今回、移転して新しく病院を建設する。候補地は三ツ沢公園南側の野球場とその周辺や隣接する古川電気工業の社宅

 移転後の病床数と外来患者数は変わらない。
 敷地面積は約3万㎡で、延べ床面積は約6万㎡。
 事業費は約426億円(建設関連が324億円、医療機器等の購入に58億円など)。


■ 小田原市立病院建て替え計画・・・神奈川県小田原市荻窪300
 全面改築から30年が経過し、空調設備や充電施設を始め、建物や設備の老朽化や狭隘化が目立って来た。
 また免震構造ではなく、大きな地震発生時に医療機器が損傷する可能性があり、小田原市立病院運営審議会は市長に早期建て替えを要請した。

 
■ 日本医科大学武蔵小杉病院改築計画・・・神奈川県川崎市中原区小杉町1-396
 日本医科大学の土地を3街区に分け、順繰りに開発を行う計画だ。現在の病院は取り壊され、グランドのある場所に移転して新たに建設される。
 跡地には50階建てのツインマンションが建設となる。

 また同大学の丸子キャンパスは移転し、そこを川崎市に貸つけて小学校が建設される。残りは公園として整備される。


■ 藤沢市民病院再整備・・・神奈川県藤沢市藤沢2-6-1
 現在は新東館の工事を始めていて、2015年8月までに完成し、9月にそこへ移転する見通し。その後に西館の改修等を行う。


■ 春日部市立病院・・・埼玉県春日部市中央6-7-1
 新病院は、市役所に隣接した公園内に6月から建設に入っていて、2016年3月に完成予定。

 規模は病院本体が鉄筋コンクリート造8階建ての免震構造で、延べ床面積が約28,385㎡。立体駐車場は鉄骨造で延べ面積が4,937㎡。 その他には鉄骨造のエネルギーセンターとなっている。
 病床数は363床。
 診療科目は新たな設置予定が、総合診療科・糖尿病科・代謝内科・形成外科・緩和ケア科。

 契約内容は工事費が106億3,000万円+消費税8億5,040万円。
 施工者は大成・正和特定建設工事共同企業体。

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2014年8月26日火曜日

代々木ゼミナール大宮校本館が来年3月に閉校



 大宮校本館



大宮受験プラザ



 代々木ゼミナールが全国27校あるうちの7校を残して、20校が今年度いっぱいで閉校することになった。

 大宮駅西口の駅前通りに構える大宮校本館も今年度までで閉校となる。来年度からはどうなるかは未定というが、7階建ての校舎を取り壊すのか、あるいは改装して用途を変えて使うのかは明らかではない。

 2016年秋の開業をメドに現在改築中の名古屋校は、1~4階が予備校で、5~19階がビジネスホテルになる予定。

 古くて建設費がそれ程かかっていない建物なら、取り壊して建て替える方が効率的と言えるが、20~30年で、まだ元が取れていないような建物なら、改装して会議室に貸し出したり、宴会場などの他の用途に使う方法も考えられるだろう。

 大宮にはこの大宮校本館ともう一つ代々木ゼミナール大宮受験プラザがあるが、こちらは中高生を対象にした学習塾になっている。

 こうした背景には、少子化による受験人口の減少と、受験生を持つ親側の現役志向があるという。


2014年8月18日月曜日

渋谷駅周辺の再開発が本格始動




 JRや東急などが乗り入れる渋谷駅の再開発事業が本格的に始動する。計画されているのは駅ビルと道玄坂と駅南の3か所と、すぐ下の図には載ってないが駅の南西にもう一か所ある。


            図の中心が「駅街区」、その左が「道玄坂街区」、下が「南街区」
            となっている。縦の南北に走っているのがJR山手線。横の東西
            が国道246号とその上の首都高速道路。


 
 それぞれの概要は次の通り。

【駅街区】・・・東京都渋谷区渋谷2-23他



 駅街区は3棟のビルで構成され、一番高い東棟が46階地下7階建て、中央棟が10階地下2階建て、西棟は13階地下5階建てとなっている。延べ床面積は約270,000㎡。

 内容は事務所、店舗、駐車場など。

 設計は渋谷駅周辺整備計画共同企業体(日建設計・東急設計コンサルタント・ジェイアール東日本建築設計事務所・メトロ開発)で、デザインアーキテクトは日建設計、隈研吾都市建築事務所、SANAA事務所となっている。

 事業主体は東京急行電鉄(株)、東日本旅客鉄道(株)、東京地下鉄(株)。

 工期は2013年度から2027年度まで。

 開業は東棟が2020年で、中央・西棟は2027年の予定。


【道玄坂街区】・・・東京都渋谷区道玄坂1-2・8他


完成予想図


 内容は店舗、事務所、駐車場など。

 規模は17階地下5階建て、延べ床面積は約59,000㎡。

 基本設計は(株)日建設計で、デザインアーキテクトが手塚建築設計所。

 事業主体は道玄坂一丁目駅前地区市街地再開発準備組合。

 工期は2015年度から2018年度まで。

 1階には国際空港へのリムジンバス発着所のあるバスターミナルや観光支援施設を計画している。


【南街区】・・・東京都渋谷区渋谷3-21他


完成予想図


 国道246号の南に隣接する地区で、ホテルが入った高層ビルを計画する。内容は高層部にオフィス、中層部に約200室のホテル、低層部にはホールや商業施設や駐車場など。

 規模は33階地下5階建て、延べ床面積は約117,500㎡。

 設計は(株)東急設計コンサルタント、デザインアーキテクトは小嶋一浩+赤松佳珠子/
シーラカンスアンドアソシエイツ。

 事業主体は東京急行電鉄(株)及び東横線隣接街区の地権者。

 工期は2013年度から2017年度まで。

 開業は2017年度の予定。


【(仮称)渋谷区桜丘口地区開発計画】・・・東京都渋谷区桜丘町1・2・3・4他





A街区、B街区、C街区に分かれ、事務所・店舗・住宅・生活支援施設・起業支援施設・教会・駐車場等が入る建物を建設する。延べ面積は約241,400㎡。

 それぞれの概要は次の通り。

 A街区・・・事務所・店舗・起業支援施設・駐車場等が入る建物で、A棟が36階地下5階建て、A2棟は15階地下4階となっている。合計の延べ面積は約174,800㎡。

 B街区・・・住宅・事務所・店舗・生活支援・駐車場等が入るB棟となり、32階地下1階建てで、延べ面積が約65,900㎡。

 C街区・・・教会等のC棟で、4階地下1階建て、延べ面積は約700㎡。


 北側は国道246号に接し、東側はJR山手線に接している。


 上の図を拡大したもの。



川口市庁舎の建て替えと川口工業総合病院のマンション計画




【川口市役所建て替え計画】

  川口市では、老朽化した市庁舎の建て替えを計画している。5階建ての本館は1959年の竣工で、55年が経過している。3階建ての新館は1964年、3階建ての別館は1972年、4階建ての駐車場棟が1971年にそれぞれ竣工している。これらの各棟が、庁舎の安全性の目安であるIs=0.75を満たしていないという。

 庁舎建て替えの積立金は、2013年度で約59億7,000万円。現庁舎と同規模の約18,422㎡で建て替えた場合、工事費用は95億3,640万円を見込む。しかし市はその規模を約40,000㎡にしたい考えだ。
 そのためには現行の容積率では建てることができないので、容積率の緩和を視野に入れ、県などの関係機関との協議や周辺住民との合意形成の手続きを進めて行く見通しだ。




 今の場所に建て替えるとすると、その間は他の場所に仮庁舎を設けなければならない。そこで市では、道路の向いにある市民会館を取り壊し、そこに先に1棟を建設し、その後に現庁舎の取り壊しに入りたいとしている。




 市役所の正面(3階建ての新館)




   市民会館は東日本大震災以降閉館している。




【(仮称)川口工業総合病院地区住宅棟計画】

 医療法人新青会 川口工業総合病院と東急不動産(株)は、病院に隣接する川口市青木1-448-86に共同住宅を建設する。

 戸数は135戸で、診療所1室と店舗1室という内容。

 規模は25階建て、延べ床面積は約14,333㎡。

 工期は2015年1月から2017年7月までの予定。

 設計者は(株)GA建築設計社。

 施工者は未定。 


 建設予定地




新しい病院が隣接している。




2014年8月16日土曜日

大宮高鼻町ハイツが建て替えて2倍の高さへ










完成予想図



 大宮高鼻町ハイツ(さいたま市大宮区高鼻町1-15-1)が建て替え工事を予定している。
 現在の鉄筋コンクリート造7階建てで、延べ面積が約4,454㎡の建物は、1980年に建てられた。

 それから34年が経過し、老朽化して来たので、今の場所で建て替えることになった。新たな共同住宅の規模は、鉄筋コンクリ―ト14階建て、延べ面積は約8,397㎡で、総戸数は今の52戸から100戸になる予定。

 工期は2015年2月15日から2016年9月30日。
 
 設計者は(株)花岡都市建築設計で、施工者は未定。なお事業協力者は大和ハウス工業(株)になっている。

 この地区は氷川神社の参道に沿っていて、周囲の大規模マンションは14階建てになっている。その高さに揃えるように、14階建てになる。

 高層化によって現在の2倍の高さになり、戸数もほぼ倍増される。現在の住民は建て替えられた住宅に入居し、残った増床部分を分譲販売でもすれば、全体の建設費の負担はかなり軽減されるだろう。
 


2014年8月9日土曜日

老人ホームや介護施設の計画が次々(さいたま市)




 さいたま市では、特別養護老人ホームなどの高齢者介護施設の計画が相次いでいる。すぐ下の写真は大宮区三橋4丁目に計画が予定されている場所で、現在は社員寮の建物がまだ残っている。
 この施設を解体して、その後に新設工事が始まる見通し。
 他にも桜区西堀や緑区原山で計画が進んでいたので、ちょこっと調査した。

 概要は次の通り。


 ■ 特別養護老人ホーム(仮称)おおみや諏訪の苑新築工事・・・さいたま市大宮区三橋4-875-2他

 内容は、特別養護老人ホーム、デイサービス、保育所となっている。

 規模は鉄筋コンクリート5階建て、延べ面積は約6,138㎡。

 工期は2014年11月29日から2016年3月31日まで。

 事業者は社会福祉法人「大桜会」で、設計は(株)實徳設計となっている。

 施工者は未定。



 建物の北側から撮った。この社員寮を解体してから新設工事が始まる予定。



 建物の南側。


  東側に入口があって、「大宮寮」とある。





■ (仮称)特別養護老人ホーム早蕨Ⅱ新築計画・・・さいたま市桜区西堀4-1319-1


  現在は彩光建設(株)によって解体工事中で、その後に建設工事が予定されている。

  規模はて鉄筋コンクリート造4階建て、延べ面積は約4,131㎡。

  工期は2015年1月5日から2016年1月31日まで。

  設計は(株)新環設計で、施工者は未定。


  解体中の建物を東から見たところ。



  同じ建物を西から見たところ。



 近くにはイト―ピアなどのマンションがあり、そばを新大宮バイパスが通っている。



 
  近くには工場も目に付いたが、こんな看板もあった。医療モール予定地で、平成27年度春オープン。整形外科・歯科・調剤薬局が決定とある。2区画は募集中とある。

 住所はさいたま市桜区西堀5-1222他。開発区域の面積は約1,805㎡。




  こちらもそう遠く離れていないところで、3階建ての有料老人ホームの工事が始められている。

  住所は、さいたま市桜区西堀6-1050-1.

  工期は2014年7月から2015年3月。

  施工は(株)谷口工務店。




■ 尚和園第2期整備新本館新築工事・・・さいたま市緑区原山3-228-1他

  内容は老人、身体障害者の福祉ホーム他。

  規模は鉄筋コンクリート4階地下1階建て、延べ面積は約3,340㎡。

  工期は2014年10月10日から2015年8月31日まで。

  施工者は未定。








2014年8月6日水曜日

夏祭りの個性




【スパークカーニバル】







  








【大宮日進七夕まつり】











 夏は各所で祭りがある。遠くから人々が詰めかける大きな祭りもあるし、地元の人達だけの小ぢんまりとした祭りもある。

 それぞれに個性があって、味わいがある。




2014年8月4日月曜日

さいたま市の病院計画(順天堂大学病院・西大宮病院・見沼病院)




■ 西大宮病院新築工事・・・さいたま市大宮区三橋1-1050他

 さいたま市の西大宮病院が新しい病棟を新築する。その場所は病院の西に隣接する駐車場になっている所である。

 規模は鉄筋コンクリート造4階建て、延べ面積は約5,478㎡。工期は2014年12月1日から2016年3月30日までの予定。
  こちらの建物は東棟で、診療科目はリハビリテーション科・デイケア・M R I・医療相談室・介護支援事業所・地域連携室がある。



  こちらが西棟で、診療科目は整形外科・内科・外科・泌尿器科・脳神経外科・眼科・放射線科・美容外科・リウマチ科・循環器科・消化器科・形成外科・皮膚科・アレルギー科・麻酔科がある。

 新しい病棟はここの駐車場に建てられる。




■ (仮称)見沼病院計画・・・さいたま市見沼区大字大谷字下田1119-1

 さいたま市見沼区に新設される(仮称)見沼病院は、回復期リハビリテ―ション在宅医療として埼玉県から90床が承認されている。

 規模は鉄骨造4階建て、延べ面積が4,041.5㎡。工期は2015年6月1日から2016年4月30日までの予定。
 施工は(株)初雁工務店。   ※この計画は中止になったようです。


 畑の向こうの木々がこんもりしている場所が建設予定地。


 近づくと木々が密集しているのが分かる。








 近くに通っている日光御成街道を渡ると、老人ホームが建設中だった。







 その隣でも県営住宅が建設中だったが、こちらはほとんど出来上がっていて、後は外構工事が残っているだけのようだった。



 建て替えが進行中の大宮東団地からまた日光御成り街道を渡ろうと歩道橋に上がると、さいたま記念病院が見えた。以前は七里病院という名称だった。




 病院の裏手から見た所。





 見沼代用水東縁が流れていて、自然公園もあった。





■ 順天堂大学医学部付属病院誘致計画・・・さいたま市緑区の浦和東部第二特定土地区画整理事業地内

 病床数は400~500床。看護学部や大学院の一部機能移転も計画している。
 新病院は診療科目が複数あり、総合病院となるもよう。

 県内の病床数は国の指針で決められ、本来は2017年度までは新たな病院誘致は出来なかった。が、急激な高齢化が進む現状に厚労省が算定基準の緩和に応じ、新たに1017床が埼玉県に割り当てられる見通しになった。