2010年4月15日木曜日

借金依存体質から脱却し、問題解決力や説得力を強化

 近頃では公共の利益の重要性というのを誰も本気で教えない様で、何でもかんでも自分やその仲間の利益だけ追求する人達だらけになってしまっている感がある。
 国のためにと例え口では言ってもほとんど口先だけで、自分達にとって都合の良い事しかしない傾向がある。

 個人の一人ひとりががんばって利益追求をすれば、全体が良くなって行くというシステムになっていれば良いのだが、実際にはそうなっていない。
 自立の方向へ行っているのではなく、どちらかというと依存の方向へ行ってしまっている。詰まり税金に依存する方向へと進んで行ってしまっているために、国や地方の借金が増える一方になってしまったのだ。

 だから流れとしては個人個人の公共への依存傾向がどんどん高まってしまって、自立から遠ざかってしまった結果、国全体は悪い方向へ行ってしまったと言う事になる。
 利益追求が、結果的に借金に依存する利益の追求になってしまった訳である。

 だから当然国全体としては建て直さなければならない状態であるにも拘わらず、悲観的で暗いのはいかん、明るく楽観的に笑い飛ばせば何でも良くなるみたいな洗脳をマスコミとかの一部がするので、多くの国民が重要問題に正面から立ち向かわず、先送りにしてほったらかし、何とかなるさでこれまでやって来てしまった。

 何かを変えようとすれば、必ず利害関係の壁にぶち当たる。そうすると事が動かなくなり、結局先送りになるといったパターンがこれまでだった。
 そして文句の出ない将来の人々に難題は任せて、自分達は借金をしてカネをあちこちにばら撒いて人気を得る事ばかりに専念して来た。僕から言わせればハッキリ言ってレッドカードである。

 こんな悪口めいた事を言うとへそを曲げて嫌がらせをやって来るだけだから、事態は進展しないのでこれ以上は止めて置くが、褒めても図に乗るばかりだし、どうやっても難しい。しかし難しいからと言って、逃げたり、先送りにしたり、悲観的になっていられない。とにかく立ち向かって出来る限りの事をしなければならないのである。

 何しろ幾ら説明しても、理解力が身に付く様な教育の体制ではないので、そこが若干乏しいので納得させるのが容易ではない。それはお互いに言えることである。結局今日的な教育の在り方に行き着く訳だが、今更もう育ってしまっている人達に言ってみても始まらない面もあるが、根気強くやる必要はある。
 
 それにしても近頃のH総理を見ていると、正直な所には好感が持てるが、言葉が軽くて、調子の良い甘い言葉ばかりを選挙の前に言ってしまっているので、それの言い訳と取り繕いでしっちゃかめっちゃかになっているといった印象を受ける。
 多分政権をとる事を予想していなくて、何でも選挙の前に言っちゃったというのが真相ではないだろうか。もしそうなら無神経というか、無責任である。

 今の政治家の人達も高学歴の人が多く、学校の勉強では優秀だったのだろうが、様々な社会問題への解決を模索して行く能力や利害関係者への説得力などの能力といった点においては、現実にあの程度のレベルのものを見せ付けられると正直情けなくなって来る。

 大学でそういうシミュレーションでもやらないものなのだろうか。例えば沖縄の米軍普天間基地は市街地の中にあり、騒音や航空機事故の場合を想定すると市民生活に及ぼす問題点が多い。
 これを解決するために基地の移転やあるいは住民の移転などを考える。その場合、米軍の部隊の編成や訓練や将来計画を考えないで、こちらの都合だけで、県外に移転してもらう、太平洋は第七艦隊だけで良いなどと言って、それで相手に受け入れられる余地があるのかどうか、といった様なものである。
 民主党について言えば、東西冷戦時代の社会党の立場ではない訳である。

 一番の問題は現実を知らな過ぎるのではないか。現実を分析して、その上で判断を下す。その現実を把握しないで、地図を見てここへ移す、あそこが良いとか言ってるだけに見える。冷戦が終わったから軍隊はいらないんじゃないかとか、極めて単純な発想と思えてならない。
 
 今の政権のトップは反小泉-竹中で、詰まりは反米、そして親中路線を明確にして来ている。その一環での普天間と捉える事が出来る。
 そうすれば一層米国は米中関係を重要視して、このままでは日本は完全に取り残され、輸出先細りして企業は海外に脱出するし、若者も外国に出て行くしで、限界集落と同じ様な様相に国自体が向かって行かざるを得なくなるかも知れない。


 社会に出てから必要な能力、要素といったものが学校教育の中では、学習したり訓練したりが取り入れられていないといった現実があると思える。こうした様々な問題点が今の学校教育現場に存在してはいるのだが、何一つ手が付けられていない。