2010年4月6日火曜日

日本の未来が見えるぜよ

 この国は遅かれ早かれ世界で最も悲惨な先進国として歴史に名を残す事になる可能性が高い。

 僕らが学生だった30年以上前に、あるクラスメートから「俺らが年金を貰う頃になったら、制度が崩壊してしまうかも知れないってよ」とか、他の友人からは「先生になるんだったら今しかないって、何年か先になると少子化で採用が減るから難しくなる」とか聞いていた。

 あれから30年以上も経つのだが、この国の人間は何一つ対策を立ててやって来なかった。つまり、何年も先の事など誰にとってもどうでも良い事であったのである。今の自分にとって必要な事をやるだけで、先の事は全く考えない、関心を持たない、知ったこっちゃない。そういう国になってしまっていたのだった。

 それにもう一つ、僕が聞いたのは、この国が世界の注目する実験国になると言う事である。それは、世界最高の高齢化でかつ少子化という紛れもない事実。そして資源がなく、輸出でも稼げなくなる。世界最高の借金を抱え、それは自国民からの借金だから、世界はどこも国も日本を助けようなんて思わない。
 企業は生き延びるために、当然この国を見限って本社や工場を海外に移転する様になる。そうなると若者は職を求めて、海外に働きに出て行かざるを得なくなる。国内に残るのは高齢者ばかりだ。

 こういう筋書きが予想される国が、今後どういう対策を立て、どういう実行を進め、それが上手く行くのかどこが失敗したのか、そういった事を他国はしっかり分析し、良かった所は取り入れ、悪かった所は真似しないようにし、良くも悪くも手本にしようとしている。

 こういう風に聞いたので、これまでの例で行くとこれから20年、30年と今言った様な筋書きで進んで行くので、それに対して我々は何らかの手を打たざるを得なくなって来るのである。

 では、この国では何らかの対処をしている人が一人でもいるか。残念ながら相変わらず、30年前と同じ様に目先のこと以外にはほとんど関心を持っていないのが現実と言ったところである。

 以上の事を読んでどう思いますか。余りにも悲観論過ぎるってきっと多くの人は思うんでしょうね。もっと楽観的になれ、希望を持て、何か言い事があるさ、日本人の底力は凄い、潜在能力は世界一だ、突破能力は宇宙一だ・・・。

 口では幾らでも威勢のいい事は言えるんですがね。言うのとやるのとでは大違いなんです。

 僕ですか?僕は何だかやる気が湧いてくるんですよ。簡単な事やっても世界各国は注目してくれないでしょう。やりがいがあると思うんですがねぇ。

 先ず、目先の利益でしか行動しない国民をどう教育したら良いかだ。こういう事を昔っから言うもんだから、良く「お前みたいなバカが考える事じゃないよ」とか言われたもんだ。
 だって誰も考えてないから、俺みたいなバカが考えるしかないんじゃないの。そう思ったりしている。