2010年1月25日月曜日

小沢幹事長(民主党)VS東京地検特捜部(警察)について

 政治家が警察を取り仕切るのか、警察が政治家を取り締まるのか裏の方で主導権争いになっているらしい。

 民主党政権はどうも、小沢幹事長の発言を聞いていると、官僚の総てを指揮命令下に置くようにしたいと思っている様に見える。財務省も宮内庁も警察・検察もすべての人事権を握りたいみたいだ。

 その言い分は、民意による選挙で選ばれて来たからという事の様である。

 悪い人間というか全体の利益に反するような事をする人は、どんな職場や組織にも表われ得るのであって、政治の世界にも、警察の中にもそれは起こり得る。そしてそれが、その組織のトップであるという事も起こり得る事である。

 要は そうした時に、そのトップを辞めさせられる機能が上手く働くかどうかが重要だと言える。

 例えば政治家が悪い事をして、好ましくない組織と組んで、国が滅茶苦茶にならんとも限らない事態になったとして、トップの政治家が警察の人事権を握って自身の傀儡(かいらい)の様な人間を警察トップに送り込んで、捜査を自由に扱って、悪事を隠蔽したとしたら、国家にとって多大なマイナスとなる。

 また逆に、警察のトップが悪い人間の意のままに動いて、社会の犯罪を操る人間の都合のいいように犯罪捜査をしてしまったら、これまた国家にとって大変な事態と言えよう。

 一般論としてどういうシステム作りにして行くかは、これからの事として、まあオープンにして行って、悪いことが起こり難く、人々に見える様な人事が必要となって来ると思われるが、それはもう少し先の事として、何しろ民主党は明治維新のように一遍に政治主導にこれまでのシステムを総て変えようとしているように見えるが、無理があると思う。そんな能力があるとも思えない。

 国家財政の借金が膨らみ切って経済が破綻しそうだという時に、優先順位が違うだろうと言いたい。個人の意見としては、「人はカネでしか動かないんだ、青臭い事言うな」という様な感じの小沢幹事長による警察支配は好ましくはないという事である。

 カネが総てだという考え方には、元々から反対しているので。