2009年10月29日木曜日

東京都水道歴史館(文京区本郷)で水を考える




 東京都では、ペットボトルの「東京水」を販売している。500mlが1本100円(税込)だ。販売場所は都庁舎内の他、上野公園や東京ビックサイト、東京駅の「東京みやげセンター」あるいは都立病院の売店などになる。
 水は葛飾区にある金町浄水場の水道水を使っている。でも、最終段階で入れる塩素はペットボトルに入れる前に抜いてある。
 この浄水場ではオゾン処理や生物活性炭吸着処理を行う「高度浄水処理」を取り入れているために、通常の施設よりコストは掛かっている。

 都はこの高度浄水処理した水を、利根川水系と荒川水系の浄水場で平成25年までに100%供給出来るように計画を進めている。
 東京の水道はほとんどが河川から供給され、その内訳は利根川水系・荒川水系が78%、多摩川水系が19%である。話題の八ツ場ダムが出来ると80%になる予定だったという。

 現在の状況が本当に八ツ場ダムからの水の供給を必要としているのだろうか、あるいはもっと他に方法はないものか、事業の進捗状況や費用などと付き合わせながら税金を払う国民の意見も聞く事が必要になると思う。

 近年、ゲリラ豪雨や都市型災害がクローズアップされて来ているが、地下に大規模な貯水池を造ることも大事かと思うが、各家々で貯水するバケツや桶やもう少し大きなものを用意して一時的に貯めて置いたり、それを掃除や植木の水に使ったりするだけでも随分と違って来るのではないかと思う。

 もしかすると都は水の輸出でも企んでいるのではなかろうか。昨今は世界的な水不足の時代がすぐそこまで来ていると叫ばれている。そして中国では水を求めて日本で採掘場所を探しているとの新聞記事をついこの間見た覚えがある。

 そうした事情を見越してのダムの建設かどうかは、知る由もない。