2009年10月10日土曜日

プラスチックの劣化とブランコ










 
 今回の台風18号の爪痕だが、近くの児童公園の樹木でも太い枝が折られてしまい、実が地面に散乱していた。これだけ葉が繁っていると、風の抵抗をもろに受けてしまい、折れてしまったのだろう。
 何処ぞやでは、イチョウの木の下に銀杏の実を拾いに行って、その木が倒れて亡くなられた人もあったと聞く。思いもよらない事は時として起こる。
 公園の隅にブランコが、さすがに今日ばかりは静止して、所在なさげなように土台の鉄柱から垂れ下がっていた。その下の子供たちの足で削られた土の凹みには、台風の雨水が吹き飛んできた葉っぱと一緒に溜まっていた。
 近くに寄って良く見ると、座席はラバーのような柔らかいプラスチックで覆われ、その下に固いプラスチックがあるという二重構造になっていた。僕らの子供の頃は木で出来ていた。何時だったかブランコから落ちて、起き上がろうとした所、戻ってきた座席が頭を直撃して大変な目にあった事がある。
 その後、どこかで鉄製の座席を見た時にはゾッとしたものだった。今ではこんなプラスチックが主流になっているのだろうか。これなら当たっても安心だ。しかしプラスチックには劣化の問題がある。
 何年前だったろうか、プラスチック製のスキー靴の破損事故が話題になった事があった。古くなると劣化が起こって壊れるのだ。家の洗濯物を干すプラスチック製の洗濯バサミも、何年か経つとある日突然の様に、パチンパチンと折れていった。時期が来たら一斉に劣化したのだ。
 
 プラスチックの劣化は、木や鉄の様には目に見えないのが恐い。子供たちは勢いよくブランコを漕ぐ。その時にパリンとでも折れたら、大けがに繋がりかねない。二重構造になってる様なので、一方が切断されてももう片方が支えるといった、その辺の安全対策は万全なのだろうか。気になった。