2010年1月30日土曜日

今日もまた、鳩山総理と小沢幹事長の政治とカネに纏わる問題ですか

 毎日のように秘書がどうのこうのと、あればっかりやってますね。秘書が勝手にやった事と言いますが、十数人いる秘書のうちに1人に変なのが紛れ込んでいたというのではなく、側近中の側近が、政治家本人の政治生命に係わるような事を、余程の事情がなければ、本人の知らないところで勝手にやる様な事があるものでしょうかねぇー。

 どうもこれまで余程の事情があった様な話は出て来ませんし、そうであれば、知らないというのは余りにも変だ。その辺りを十分に説明する必要があると思われる。
 

 政治家とカネに纏わる問題、こんな事を年がら年中取り上げて騒いでいる内に、失業者は増え続け、国家財政の破綻は迫って来ているといったもう片方の現実がある。

 恐らく誰もが、こっちの方の現実に立ち向かうのが心底から恐いのだと思う。またそれをどうにか出来るほどの実力を持ち合しているとも、個々人が思ってないのだろうかといった不安な面も感じられてしまう。それだから誰もが正面から見ないようにし、その問題から逃げているようにも映ってしまう。

 政治家もマスコミも一般人も経済評論家さえも、それらの多くの人達が、政治とカネの問題なら余裕を持って太刀打ちできるが、雇用や財政や産業に関しては、問題が大き過ぎてとても太刀打ちできるような事ではない、そう思っているのだろうか。

 しかし誰もが逃げ出している様に見えるこうした状況であっても、避けて通り過ぎる事の出来る様な事柄ではない。いつかは、必ず自分達のに身に降りかかって来るのだから。
 皆の誰もが危険な爆弾の処理をしたがらないで、たぶん自分だけは逃げ切れるだろうといった楽観的な考えを持っているのかも知れない。

 悲観的な数字を出すと、景気に影響するとかで、極めて楽観的な雰囲気を醸し出し、悪い数字を無視し続けて来たが、無視したからと行って悪い数字が消え去る訳ではない。

 「大蔵省(財務省)は権力者のトップであり、オオカミ少年のようにいつも『狼が来た』と脅かしているが、いつでもそれは大げさな嘘で、財政支出を増やすべきだ」と言い続けて来た反権力的な人達も、さすがにここに至っては、これまでの楽観論は影をひそめ、深刻に受け止めざるを得ない所まで来たようには見える。

 
 鳩山総理は五月までに普天間の基地問題が解決しなければ辞めるみたいな雰囲気を匂わせているが、思うに彼が出来そうな事は、その事よりも大金持ちで大金を持っているだけで、増えて増えて困ってしまい、母親があんな事をしてしまったといった、そういう金融システムの現在の在り方を少しは考えてみてはいかがかと思うのですが。自身が幾らかでも、否、一般人から見れば大きくその事態には係わっていると思われるのですから。

 一体に金持ちは銀行に置いておくだけで、増え過ぎてしまい、総理の家のように処理を困ってしまう。また一方で、借金している方のカネは雪だるま式に増えて行き、こちらも困ってしまう。

 こういう現状のこの金融システムの中で、今のような不景気で自己破産や倒産に追い込まれる人達が増えれば、貸し手の方も大きな損失を被る事になり兼ねない。

 そうは言ってはみても、鳩山総理に関しては10年間という長い期間に渡って、政治資金とか事務所の経理とか、自分の預金通帳なんかも見てないみたいな事を言ってるんだから、経済、金融、産業なんかお分かりにならないのではないかと思わざるを得ないのです。


 このまま行くとすると今後、失業率が上がって来ると、それと同時にどうしても社会不安が高まっても来る。また国の借金が増え過ぎても、財政破綻して、経済が混乱するといった可能性が高まる事は確実だ。
 では、この国の舵取りは一体どうしたら良いのだろうか。政府は、環境分野での産業の雇用を増やすと言っていても、実現までには、それなりの時間が掛かりそうである。そうであれば、取り敢えずは公共事業が手っ取り早い景気対策になる事は周知である。しかし費用対効果の低いこれまでの様な新規の事業の二の舞は避けなければならない。

 近頃ではあちこちでの道路陥没や水道管の破裂で徐々に一般の人にも認識はされて来てはいる所だが、耐用年数が来て古くなった上下水道管とか橋とかがこれから一気に増えて来る時期に入る。いずれは、必ずやらなければならない所は幾らでもあるのだ。

 もう一つが介護の分野だ。老人の1人暮らしや老々介護の現状とかが、事件や事故の時にその実態の一面が明らかにされるが、そこに国や地方の予算を振り向けて行く必要性は、これから高くなって行かざるを得ない。しかも地域の実情に合ったやり方を、それぞれの所で知恵を出し合って実行して行く必要がある。