2010年1月22日金曜日

鎌倉観光の穴場(名所・旧跡) その三

鶴岡八幡宮の大イチョウ


 別称で「隠れ銀杏」と言うようだ。公暁がここに隠れていて、階段を下りて来た三代将軍の源実朝を暗殺したと言われている。 血塗られた鎌倉の歴史の1ページである。
 
 鎌倉幕府を開いた源頼朝は、結果的に兄弟の義経を奥州平泉にて滅亡させ、その後には範頼をも誅している。そして頼朝の嫡男である二代将軍の頼家は、北条氏によって殺害され、その後に北条氏の後ろ盾で将軍になった三代実朝は、頼家の子だった公暁に暗殺されてしまう。 

 何でこの様な悲惨な事になるのかと考えてみると、その原因の一つには将軍の子供たちの養育に問題点が隠されている事が分かる。それは、将軍の子供達を御家人の乳母が育てる点にある。
 「産みの親より育ての親」という様に、将軍を育てた乳母の後ろ盾になる御家人が実権を握って、全体の政策を動かそうとするために各御家人の間で権力争いが起こるのである。

 その鎌倉幕府も、1333年に滅亡する。悲惨な最後の舞台になったこの地を、それから六百数十年経った今日では、多くの人々が観光で訪れている。


 
 
 
若宮大路






小町通り


 駅から八幡宮へと向かう小町通りは、軒を並べる商店と多くの観光客でいつも賑わっている。 

JR鎌倉駅



魚屋さん



 2010.3.7 一部加筆