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2015年8月4日火曜日

新国立競技場計画など(新宿区1)



【新国立競技場の計画】
    建物の解体工事は終わって、地表面から土を掘り下げる根切工事中でした。


 新国立競技場の建設は、いま人手不足や資材の高騰が深刻なので、実際の費用がいくらになるのか誰も分からないのでしょう。ゼネコンは安く請け負ってしまうと、最終的に赤字になってしまう怖れがあるので、2,520億円という金額を出したのでしょうか。1,625億円と見積もった設計会社は現状を把握できていないのかもしれません。ゼネコンは5年後の東京オリンピックまでを見通して、この巨額な価格を提示したのでしょう。ですから5年先には日本中のあらゆる工事が何倍にもなり兼ねないのです。

 それを見越して来年度予算では公共事業費を10%カットするようです。

 再開発や高層マンションの建設が盛んなのは容積率が大幅にアップされた地域です。元々建っていたビルの3倍とかの高さになるので、建設費が高騰しても、建物の売ったり貸したりする分譲住宅やオフィススペースが何倍にもなります。それらを売ったり貸したりすれば、建設費が十分まかなえる事になります。

 それ以外でビルやマンションを建てようとすると、賃貸や分譲の価格に中々上昇分を転嫁できないので、厳しい状況と思われます。

 近所の建築中のビルやマンションを見てみますと、予定よりかなり遅れて着工し、それからも中々工事の進捗はゆっくりしています。人手も少ないようで、時間をかけて人手を少なくして建設費を抑えようとしているのでしょうか。

 計画が白紙撤回された新国立競技場は、こんどは予算が1,800億円くらいを見込んでいるようですが、そのくらいを見込んでゼネコンに打診するとたぶん2,000億円にはなってしまうかと思ったりもします。


【日本青年館・日本スポーツ振興センター本部棟】
名称: 日本青年館・日本スポーツ振興センター本部棟の建築工事
地番: 東京都新宿区霞ヶ丘町16-8
用途: 劇場・ホテル・事務所・駐車場
規模: 地上が鉄骨・地下は鉄骨鉄筋コンクリート造で16階地下2階建て、延べ面積は32,000㎡
建築主: 日本青年館、日本スポーツ振興センター
設計者: 久米設計
施工者: 安藤・間
工期: 2015年7月~2017年6月

名称: 日本青年館等とりこわし工事
地番: 東京都新宿区霞ヶ丘町7-1
規模: 鉄筋コンクリート造・鉄骨鉄筋コンクリート造・鉄骨造9階地下3階建て
発注者:  日本スポーツ振興センター
施工者: 田中建設工業
工期: 2015年5月~2015年9月

※神宮球場入口の向かいに西テニス場跡地があり、そこに新たにビルが建設されます。6月24日の発表によると、入札は1回で決まりました。税込の予定価格が178億1,596万8,000円だったのに対し、164億7,000万円で落札されました。着工日は7月1日となっています。

 【旧東京電力病院解体工事】
名称: 旧東京電力病院地下部解体工事
地番: 東京都新宿区信濃町9-2
規模: 鉄骨鉄筋コンクリート造7階地下2階建て、延べ面積は約5,609㎡
発注者: 東京建物
施工者: 大林組
工期: 2015年5~2016年12月

※ 解体後に東京建物が何を建設するかは分かっていません。

【慶應義塾大学病院1号館(新病院棟)建設計画】
地番: 東京都新宿区信濃町35-1
用途: 病院
規模: 鉄筋コンクリート造一部鉄骨造11地下2階建て、延べ面積は合計で約155,199㎡(内訳はⅠ期 10,794㎡ Ⅱ期 62,294㎡ Ⅲ期 1,305㎡)。
建築主: 慶應義塾
設計者: 竹中工務店
施工者: 同上
工期: 2014年3月~2020年2月

【早稲田大学の新教室棟建設計画】
名称: (仮称)早稲田大学早稲田通り新教室建設計画
地番: 東京都新宿区早稲田1-575-1他
用途: 学校
規模: 地上6階部分が鉄骨造・地下1階は鉄筋コンクリート造、延べ面積が約4,050㎡。
建築主: 早稲田大学
設計者:三菱地所
施工者: 未定
工期: 2015年11月~2017年2月

【三井住友銀行新宿ビル解体工事】
地番: 東京都新宿区新宿3-17-5
規模: 鉄骨鉄筋コンクリート造9階地下3階搭屋3階建て、延べ面積は約11,791㎡。
事業主: 三井不動産
施工者: 三井住友建設
工期: 2015年5月~2015年12月

【東京医科大学新大学病院仮設更衣室棟等移転新築工事】
地番: 東京都新宿区新宿6-55-1他
用途: 大学(附属病院)
規模: 鉄骨造3階建て、延べ面積は約1,108㎡。
建築主: 東京医科大学
設計者: 大林組
施工者: 同上
工期: 2015年9月~2015年12月

【漱石山房(仮称)記念施設整備計画】
地番: 東京都新宿区早稲田南町7
規模: 鉄筋コンクリート造 地下1階・地上2階建て、延べ面積は約1,250㎡。
工期: 2015年11月~2016年10月

※ 建設予定地で建物の土台石が見つかったために発掘調査をするので、既存建物の解体後のスケジュールは遅れる見通しです。



2015年5月23日土曜日

新国立競技場は屋根なし、仮席、予算なし




 2020年に開催される東京オリンピックのメイン会場である新国立競技場の建設で、下村文科大臣は舛添東京都知事に対して500億円の費用負担を要請しました。

 同競技場の施工業者は既に決まっているのですが、請負金額は定まっていないようです。なぜなら資材高騰や人手不足で、建設費がいくらになるか見通しが立たないからです。

 この現象は東京都に限った事ではありません。隣接する埼玉県でも県立小児医療センターの建設のように、明確な請負金額を示さずに建設工事に入っている例があります。

 文科大臣はその他に同競技場の屋根の建設計画を今回は中止し、オリンピック後に新たに造る予定変更と、また8万席だった観客席の一部を仮設にすると発表しました。

 また工期も解体工事の入札不調などで予定が遅れていて、2019年のラグビーワールドカップに間に合わせるために今回の措置が取られる事となりました。

 新国立競技場完成イメージ


※関連した記事は新しい順に以下の通りです。

国立競技場の解体が急ピッチ、10月に新競技場を着工へ(2015.3.19)

東京五輪の建設費が高騰してヤバい(2014.11.23)

国立競技場の解体工事は入札をやり直しに(2014.10.5)

国立競技場の解体は予算67億で契約は39億(2014.9.3)

東京オリンピック施設整備を大幅見直し、あと6年(2014.6.23)

建設コストはどこまで上昇するか(2014.5.28)

豊洲新市場は当初の1.6倍で落札(2014.3.18)

豊洲新市場工事費が6割アップであらゆる工事が大変な事態に(2014.1.10)

止まらない公共工事の入札不調(2013.12.13)



2015年3月19日木曜日

国立競技場の解体が急ピッチ、10月に新競技場の着工へ







 






 解体工事は国立競技場を南北に半分に区切って、違う業者が工事を進めています。したがって着工は解体工事が終わってからの10月になります。

 新国立競技場の施工業者選考は、現在プロポーザル方式で各ゼネコンから技術提案を受けている段階です。設計に対してどういう技術でどのくらいの予算で建設できるかを聞き、最終的に業者を決定すると言います。


 解体工事・建築工事の概要と契約内容は次の通り。
 解体工事
 名称: 国立霞ヶ丘陸上競技場等とりこわし工事(北工区)
 事業主: 独立行政法人日本スポーツ振興センター
 施工者: (株)フジムラ
 規模: 鉄筋コンクリート造5階地下1階建て、解体延べ面積は28,500㎡。
 工期: 2015年1月から2015年9月までの予定。
 規模: 鉄筋コンクリート造4階地下2階建て、延べ面積は約4,500㎡(JSC本部棟)。
 工期: 2014年12月から2015年9月までの予定。

 名称: 国立霞ヶ丘陸上競技場等とりこわし工事(南工区)
 事業主: 独立行政法人日本スポーツ振興センター
 施工者: 関東建設興業(株)
 規模: 鉄筋コンクリート造5階地下1階建て、解体延べ面積は約24,000㎡。
 工期: 2015年1月から2015年9月までの予定。



 建築工事
 名称: 新国立競技場(仮称)
 地番: 東京都新宿区霞ヶ丘町10-1、渋谷区千駄ヶ谷1-15-1他
 用途: 観覧場・集会場・博物館・飲食店・物品販売業を営む店舗・自動車車庫など
 規模: 鉄骨・一部鉄骨鉄筋コンクリート造6階地下2階建て、延べ面積は219,500㎡。
 建築主: 独立行政法人日本スポーツ振興センター
 設計者: 日建設計・梓設計・日本設計・アラップ設計共同体、(株)梓設計
 施工者: 未定
 工期: 2015年10月から2019年3月までの予定。



 入札結果
 工事名: 国立霞ヶ丘陸上競技場等とりこわし工事(南工区)
 契約者: 関東建設興業(株)
 契約金額: 1,505,520,000円(税込)
 予定価格: 1,878,731,280円(税込)

 工事名: 国立霞ヶ丘陸上競技場とりこわし工事(北工区)
 契約者: (株)フジムラ
 契約金額: 1,672,920,000円(税込)
 予定価格: 2,183,977,080円(税込)