2010年2月26日金曜日

バンクーバーの主役、女王キム・ヨナ

 冬季オリンピックの花、女子フィギアで浅田真央選手は、残念ながら女王キム・ヨナを脅かす所までは行かなかった。

 二人が表彰台に上がって並んだ時、背の高さは全く一緒に見えた。ジュニアの時から同じ様に背が伸びたのではないかと思われた。

 しかし一方はそれに旨く対応出来ている様に見え、片方は身長の変化に伴ってかなり苦労したように見えた。その違いは何なのか。

 キム・ヨナは15歳の時から19歳の現在まで、カナダのコーチにカナダで指導を受けている様である。ショートプログラムの後で英語のインタビューを受けていたが、喋りも聞き取りもかなりのレベルのように見えた。

 日本の場合は外国人コーチを呼び寄せているのか。その辺の違いは何なのだろうか。

 それにしても、韓国全国民の期待と全世界の注目を一身に浴びて、そのプレッシャーに堂々と耐えて、最高の演技を行うといった主役の自覚と精神力には脱帽だ。

 また浅田も、今シーズンの不調から良くここまで持ち直して大会を盛り上げた事に関しては、その努力に多くの人が恐らく何かを学んだのではないかと思われる。

 この19歳の女性たちから、我々が教えられるもの学ぶべきものは、その精神力の一つをとってみても大きい。

リーマンショックに続いてのトヨタショック

 トヨタ自動車のアメリカでのリコールの問題が、大きくなりそうだ。数百万台規模のリコールと死亡事故が起きていると言い、どの位の訴訟人数になるのか、その補償額の膨らみはどの程度になるのか気になる。

 日本にとっては、リーマンショックに続いてのトヨタショックというダブルパンチだ。法人税収の稼ぎ頭とも言うべきトヨタが、このような状態に陥ってしまうと、法人税収全体の落ち込みが今後心配される。

 わが国の法人税率は40%だっただろうか。2006年から企業の納税額は非公表になっている様だが、多い時で、トヨタは大雑把に言って5000億円からの法人税を払っていたみたいだ。

 これをどの程度か知るために、目安とする数字を挙げてみると、一般会計予算が約100兆円と仮定して、法人税・所得税・消費税などの税収が約40兆円とする。差し引いた60兆円は国債で賄っている訳だ。

 この税収約40兆円の内の約0.1兆円がトヨタの法人税になる。またその波及は部品を調達する関連企業や下請け企業のみならず、原料メーカーやそれぞれで働く従業員にまで及ぶ。

 つまり、とても0.1兆円だけの影響に留まるものではないという事になる。

 さらには、払い過ぎた大企業への税金の還付が行われる。大企業は前年度実績などに基づいた法人税の半分を中間決算後に納めていて、その後の下半期に業績の急激な悪化に見舞われ、結果的に払い過ぎてしまった企業が続出したという。

 これらの点をそれぞれ考慮して行くと、おそらくこの国の税収は悲惨な事になり、現在税収そのものの在り方について、抜本的な見直しをしようと、検討委員会が設置され、話が進められているのだろう。

 まさに国家の非常事態に直面している。政府はこの事態を正直に国民に話し、理解を得るようにした方が良いと思う。

 現在、国民の大半は何とかなるさ、楽観論を持て、悲観的な事を言うな、といった調子で、行け行けどんどんの考えが支配的な様にも思える。気分の問題で景気はどうにかなるの一辺倒な所がまだまだある感じだ。

 この国の実態を取材しようと出掛けると、後をついて来るパパラッチみたいなのが日ごとに増えていって、日本全国追っかけ回しみたいになってしまい、とても国が良くなって行くとは思えないのだが、この国はいったい何を考えているのかさっぱり分からない。

2010年2月25日木曜日

みなとみらい21地区から赤レンガ倉庫へ(神奈川県横浜市)

 横浜駅を降りて、再開発が進む「みなとみらい21地区」を通って、赤レンガ倉庫の方へと行ってみました。

駅の近く


 

マンション群


餌付けをしてしまうと、猿でもトンビでも食べ物目掛けて襲ってきます。

海辺の公園


船の碇


ホテルと観覧車


遊園地


川を挟んでこちらにも、写真と同じ様な2棟が、鏡に映したようにあります。ただ違うのは6階に連絡通路があり、そして片方の塔にエレベーターがあります。 こちら側の塔には私以外は誰もいませんでした。写真の2棟には、今は入れません。何かに使っているそうです。たぶんエレベーターはないと思われます。恐らく上まで行く人が、ほとんどいなかったのだと思います。それで、今では物置にでも使っているのでしょう。





帆船日本丸


「汽車道」です。昔は汽車が行き来していて、船から降ろされて赤レンガ倉庫に保管してあった荷物を運んだりしていたのでしょう。


ランドマークタワー


「汽車道」に残されている線路


最近は海の水が綺麗になりました





大赤字を出してしまった博覧会の跡





「赤レンガ倉庫」の中はお店やレストランがあります。


オリンピック効果で混雑するスケートリンク


立派な地下鉄の駅ですが人がいません。


2010年2月24日水曜日

評論家や新聞のデフレ対策に一言

 「デフレだから景気を良くしろ、対策取れ」と新聞見ても喧しい。低所得者が借金して使えば、アメリカのサブプライムローンのように破綻するし、そうかと言ってこれまでのように国が借金して使えば、もう国家がパンクしてしまいかねない所まで来ているし、どうしたら良いんだ。

 簡単な事がある、カネのある人が使ってくれさえすれば良いのだ。鳩山総理のようなお金持ちか、貯蓄の70%とかを持っているという高齢者である。
 こうした高額所得者が、社会のためになるようなおカネの使い方をしてくれれば、世の中はもっと良くなると思うのだが、店を出したり、変な事業に投資したり、貯蓄したりと「余り世のため、人のため」になるようなカネの使い方をしている様には見えない。

 与謝野元財務大臣が「鳩山総理は自分の子分にカネを配るので、母親に無心した」ような事を国会で言い、総理はそれを否定していたが、小沢幹事長にしてもそうだが、トップの大金持ちの政治家が、国民に範を垂れるようなカネの使い方が出来ないのだから、他の金持ちにどうこう言える立場になく、もうどうにもならない気がする。

 どう考えても、カネは持っている人間が使うべきであって、使ってしまって持ってない人間に借金をさせて使わせるというのは、小学生レベルで考えてもおかしいと思うはずだ。なぜか景気を良くしろという新聞は、そんなことは一言も書かない。

 評論家は、「1万だ2万だとかのせこいカネを国民に配るのではなく、50万円とかもっと大きなカネをどんと配る事が必要だ」、みたいな事を言いだす者もいる。確かにその時は景気が良くなるかも知れないが、それを使い切ればまた元のように景気は落ち込む。
 それじゃあ第二弾だ、さらには第三弾だと続けざるを得なくなる。しかし、そんなことは永久に続くはずのないことは、誰もが分かる事である。ハイパーインフレになって、経済が破綻してしまう事は目に見えている。

 目先の事だけを何とか処理さえすれば良い、小手先の技術で何とかその場の問題をかわせれば良いといったやり方ではもうどうにもならないという事を、知るべきだと思う。

 そろそろ自分達の仲間の中だけで褒め合って、外の意見を悪意ある非難だという様な態度で臨むばかりの対応は止めた方が良いのではなかろうか。悲しくなって来る。

2010年2月22日月曜日

千住から浅草へのワンデートリップ

 今回は、千住宿 の旧日光街道より東に並行して通っている細い道を、隅田川を渡ってその先へと歩いてみる事にしました。
 ルートは、北千住駅から千住大橋を渡って南千住駅まで歩き、駅の近くからは、東京方面行のバスに乗って浅草まで行きました。




下町の風情が残っています



神社






千住大橋です。昭和2年竣工の年代物の橋ですが、頑丈そうな鉄で出来ている様に見えました。



裏通り


寺とマンション


 南千住駅の近くからバスで東京駅方面へ向かうと、その途中に建設中の「東京スカイツリー」が左手の方向に見えました。
 完成すると、写真の倍以上の高さになり、634㍍と世界一高い電波塔になるそうです。雲に届くよ、きっと。





言問橋から見た夕焼け




浅草の履物屋さん





アーチストの繊細な才能と傷付き易い精神

 カーペンターズのカレンが拒食症で死亡した事は有名だが、どちらかと言うと顔も面長で痩せている感じに見えたので、拒食症で亡くなったと聞いた時には驚いた覚えがある。
  
 そしたらこの間、音楽評論家のU 氏が、「彼女は下半身が太っているのを悩んでいた」とラジオで言っていた。外国人の体型で上半身の割には下半身が太り気味の人は、観光旅行の外国人の団体さんの中に偶に見掛けたりする事もあったので、そんな風だったのかなあと思っていた。

 でもユーチュ-ブで珍しく脚の分かる映像があったのだが、どちらかと言えばほっそりした感じで、少しも太ってはいなかった。
 映像の時期は分からなかったが、もしかすると晩年で、拒食症を患っていた時だったかも知れなかった。だとするともっと若かった時にはもう少し太かったのかも知れない。

 例えそうだったとしても、それ程悩む様な事ではなかったのではないかと思われる。そうすると拒食症の原因は極めてメンタル的な要素が強かったのではないかと考えられもする。もっと精神的な奥深い部分において、重要な原因となる要素があったのかも知れない。

 マイケル・ジャクソンにしても、自身の丸っこい鼻が本人としては好きでなかったようだが、他人からするとハンサムだし、ちょっと理解し難い所が感じられる。

 概して芸術家というのは、やはり繊細な才能が必要とされる。その繊細な部分を有するが故に、普通の人以上に周囲の言葉や態度に反応してしまいがちな面はあるのだろうか。傷付き易い豊かな感情や精神が、ある時には芸術を生み、ある時には深く傷付いてしまうのだろうか。

2010年2月21日日曜日

小柄なジャンパーのシモン・アマン

     <身長のハンデを克服できた秘密>

 オリンピックのジャンプ競技が始まる前に、NHKでスイスのシモン・アマンの強さの秘密を科学的に解明する番組をやっていた。

 彼の名前こそ忘れてはいたが、当然その存在は知っていた。かつては、「日の丸飛行隊」とか言われて、強かった日本のスキージャンプ陣だったが、その後日本に不利なルール改正が行われ、背の低い日本人にとっては不利となり、背の高い欧米人には有利と言われて来た。

 所が、172cmで58kgと最も小柄なジャンパーの一人であるアマンが、オリンピックのノーマルヒルとラージヒル両方で金メダルをとった事で、日本側の言い分は単なる責任転嫁の良い訳に過ぎないのではないかといった疑念も湧いた。
 そういう事もあって、何故アマンだけが、ハンデといわれる身長の問題を克服出来たのかを知るという点で、大変興味深い内容の番組だった。

 ルールの改正で、スキー板は慎重の146%と決められ、身長の低い部類の選手が使用するスキー板の長さが、それまでより短くなってしまった。
 ジャンプ競技の場合、板の長さが1cm違うと飛距離が1m違うといわれているという。そのため、180cmを超える大型選手ばかりのヨーロッパ選手にとって有利だと言われて来たのだ。

 そんな中で、突如として現れ出たのが、彼という存在だった。
 じゃあ、そのこれまでの定説みたいなのは嘘だったのかという事になってしまう、ってな訳で科学的に解明しようという事になったのだろう。
 彼もオリンピック前だというのに非常に協力的で、その人柄の良さとともに、天才の自身みたいなものを感じた。

 スキージャンプは、「踏切り」で飛距離の9割が決まると言われている。その踏切りの一瞬のタイミングは、時速100kmを超えるようなスピードの中で行われるのだから、百分の何秒のタイミングで合わせる能力が要求される。
 選手はそのタイミングで力強く踏み切ろうとするので、脚の筋力トレーニングを日頃から行う。しかし、アマンの脚はそんなに太くはないし、他の一流ジャンパーの方がキック力は強いという。
 しかしそれよりも何よりも、百分の何秒と言われる踏み切るタイミングが、彼の場合は完璧に近いらしい。

 テレビでは、彼はそういったタイミングで踏み切れる事と、バランス感覚が極めて優秀な事によって、小柄というハンデを物ともせずに他の選手よりも飛距離を出せるのだと言っていた。
 そして、スタートから滑走して来る途中で、他の選手はバランスをとる事に意識が奪われて、踏切り一点に集中出来ない所があるのに対して、彼は無意識のうちにバランスをとるので、踏切り一本に集中出来ると結論付けていた。また空中で横風を受けた時の、体が反応してバランスを取る点においても、柔軟に対応出来て優れていると言っていた。

 そして「踏切り」を行う動作としては、先ず目から脳へ、そしてそこから脚の筋肉へ踏み切る指令を出す事になる。この一連の動作を百分の一秒たりともずれることなく行うには、脳からの指令に俊敏に反応する脚が重要と思われる。

 そういった時、筋力トレーニングで太腿の筋肉を必要以上に付け過ぎてしまったのでは、機敏に指令に従って動かす事が出来難くなるのではないかと、私としてはずっとこれまで思い続けて来ているのだ。反応が悪くなる様なのである、筋肉を付け過ぎてしまった場合には。
 
 スポーツの筋力トレーニングは、過度に筋肉を付けてしまう事によって、機敏・俊敏性がより多く求められる種目においては、マイナス要素が大きくなる事も考えられるのだ。
  

2010年2月20日土曜日

谷中銀座商店街と周辺

 JRの日暮里駅のすぐ近くから、西の方へのびている商店街です。






昔ながらの佃煮屋さんといった感じ

お煎餅



履物店

横町の路地



外国人が好みそうな小物がありそうです
















黄金に輝く(芥川の「蜜柑」との関連)

 「龍之介君、人は例え黄金は持ってなくても、光を当てられた時に黄金のように輝くことは出来るんだよ、あのように。よーく心に刻んで置きたまえ。」
 「はい、分かりました先生。」 てな会話があったかどうか知らないが。

 
 そう言えば、さっきの寺の門前に、降りて来た坂の途中に芥川の住まいがあったと説明書きが出ていた。

 芥川はこの輝きでも見て、「蜜柑」のあの場面を思い付いたのだろうか。あの小説の矛盾点は、どんよりと曇った暮方という設定なのに、何で小娘が蜜柑を投げた時だけ日の光が鮮やかに蜜柑を照らすのか、って事だ。
 それに、その場面の踏切のある場所は、西側はすぐトンネルで山になっているから西日は差し込まないと思われる。

 まっ、小説であって、「政治とカネの問題」じゃないから、そんな細かい所の事実関係までとやかく言う必要はないか。

2010年2月19日金曜日

巨大な橋がある場所とは?


 
 巨大な橋だ。でも、路面はレンガ風だし、センターラインがない。
 
 という事は、そう、車は通りません。歩行者専用の橋なのです。

 でもこんなに立派な橋なら、車を通したら良いのに。

 通りません。なぜなら、この橋は公園の中にあるからです。