2015年11月11日水曜日

止まらない大学や病院の建築計画



【北里研究所・北里大学
<2015年度の概要>
■白金キャンパス薬学部校舎・北里本館建替新築工事(Ⅱ期)及び北里本館の解体工事

■相模原キャンパス 全学臨床教育センター(仮称)建設工事

■十和田キャンパス V1号館改修工事

■三陸キャンパス F1号館・F2号館解体工事の着工 F4号館(臨海教育研究センター)の改修工事

■新潟キャンパス 実習棟建替工事計画の再検討

■その他(八雲実習所) 八雲実習所改修工事計画策定に向けた調査・検討
 
■食堂施設に関する検討 ・・・ 相模原キャンパス学部校舎等建替検討委員会より、新棟建設計画に伴う新食堂の座席数 について照会(平成 25 年 9 月)があり、学生指導委員会では L1 学生食堂の利用状況を調 査し、新たに 750 席の座席数が必要と回答しました。
その後、全学臨床教育研究センター建設 WG は、学生指導委員会の回答を踏まえ、同センターの基本設計に学生食堂(1 階 750 席) を計画しています。

■中央図書館構想の再検討 ・・・ 北里大学図書館運営委員会の検討結果を踏 まえ、学長が中心となって取りまとめられます。相模原キャンパス に「北里大学相模原中央図書館(仮称)」を設置します。
開設は2017年9月を予定(臨床教育センター棟の完成時)しています。サテライト施設として、臨床教育センター図書館(医学 図書館・看護学部図書館)、理学部図書館、海洋生命科学部図書館を置きます。
(※新看護学部 校舎が完成するまでは、看護学部図書館をサテライト施設とします)


【日本保健医療大学
■大学開設後 5 年を経過したのを契機に、新たな学部・学科の申請を目指し旧埼玉県立幸手高等学校跡地を購入しました。また第2次計画の大学院構想については検討中です。
今後一層高齢化が進むにあたり、理学療法学科、作業療法学科、医学部、附属病院の設置、心理学科、その他の学科を検討しています。
また、看護学科の約20名の定員増も検 討しています。何れも容易ではなく、可能な段階に至ってはいないが準備を進めています。申 請が可能になったものから2016年3月に設置申請を目標に準備を進めます。2017年4月開設を目指します。

■埼玉県から旧県立幸手高校の校地、建物を購入しましたが、今期は大学院設置計画、新学科設置計画等学園の将来構想計画の検討を開始します。
旧幸手高校の利用方法として、現在のキャンパスが手狭になっている状況から講義の一部移行についても併せて検討を開始します。
内装工事費、空調設備、教育機器設置等で 1 億円を予算計上しています。銀行借入 旧幸手高校を購入する際に、5 億円を短期の銀行借入で調達しましたが、今期中に長期 借入に乗り換える計画です。


【城西大学
■創立50周年を記念して、キャンパスの整備が行われます。中心 となるのが、城西の丘に建設される「水田三喜男記念館」(仮称) と6号棟の跡地などに建設される新薬学棟です。
両建物とも世界的に有名なカリフォルニア大学ロサンゼルス校 の阿部仁史先生の設計です。水田三喜男記念館は2階建てで総 床面積約2000平方㍍。城西の丘の北側の地形に沿ってつながる 三つのテラス空間やラウンジスペースを通して、森の延長のような 空間デザインになっています。

■水田三喜男先生ゆかりの品物や大 学の歴史を振り返る資料などを展示するファウンダーズルームの ほか、各国からの要人を含むVIPを迎えるゲストエリア、レセプショ ンやワークショップなど多様な活動を行うための多目的ラウンジを 備え、国際教育や地域連携の拠点となるものです。ファウンダーズ ルームの展示をめぐっては学内のワーキンググループが発足し、展 示品の検討を進めています。

■また、新薬学棟は地下1階、地上9階建てで総床面積は約1万 2000平方㍍。
最先端の実験室や研究室を備えます。薬草園で はセミナーなども行える小校舎を備える予定で、地域に密着した教 育を担います。また、新薬学 棟が完成した後の6号館跡に は、理学部・薬学部が入るサ イエンスビルが建ち、機器セン ターや講義室、研究室のほ か、学生が集うカフェテリアや ラウンジが整備されます。

坂戸キャンパス新棟建設


【順天堂大学病院増築(浦安)
■順天堂大学附属浦安病院(吉田幸洋院長)は隣接するマンション住民を対象に増改築計画の説明会を開きました。来院患者の増員、地域の基幹病院として一層の機能充実を図るため、地上9階、地下1階建ての3号館を新築する計画。開院は2017年8月を予定しています。

説明会は順大浦安病院と工事を設計・施工する清水建設の合同で、病院に隣接するマンション・京成サンコーポ浦安の居住者を対象に行いました。
計画の説明会は今回が3回目。昨年に行われる予定でしたが、建設予定地の土壌からヒ素が発見され、その対応で開催が遅れました。
清水建設によると、ヒ素が含まれる土壌は専門業者が処理するので工事に支障はなく、来院者、近隣住民にも影響はないという事です。 

■3号館の開院は、当初の2016年7月から1年余遅れます。延べ床面積は19,390㎡。これによってベッド数は132床増え、同病院の病床数は785床になります。3号館は免震構造で、災害時には地域住民が避難できる機能を持ちます。
同館と合わせて3階建ての立体駐車場を建設します。駐車収容台数も現在の279台から355台に増えます。
敷地内には地域住民が憩える公開緑地帯を設置します。
3号館建設で、医療体制の充実も図られます。高度医療を展開するため放射線部門の拡充、子供救急医療の充実、外来診療室の増設・拡充で、診察待ち時間の改善を図ります。
5月に入ってから、3号館建設のため、一部建物の解体工事などが始まりました。


【千葉大学付属病院】
■千葉大学は医学部の新中央診療棟増築と既存中央診療棟などの改修の設計を久米設計に委託しています。
規模はRC造地下2階地上5階建て延べ約2万7000㎡。既存の中央診療棟の規模はRC造地下2階地上3階建て延べ約30,000㎡。工事は2016年10月に着手し、2018年12月の完了を目指します。
これらの工事は、同病院の再開発計画の一環として実施します。久米設計は、別の新外来診療棟増築・既存外来診療棟改修の設計も担当しました。


【国保小見川総合病院建設】
2015年9月に第2回病院建設委員会を開催し、医師官舎解体、敷地測量、第1回基本設計部門ヒアリングの実施等について協議等を行いました。
■第1回基本設計部門ヒアリングを実施し、院内各部門から新病院の必要諸室等について、用途、部屋の数、他部門との関連性等の確認を行いました。


【青梅市立総合病院構想】
■青梅市立総合病院は昭和54年5月に改築した西棟をはじめとし、東棟・南別館・南棟および
新棟と順次増築を行ってきました。このうち新棟を除く各棟は老朽化・狭隘化していることから、建
て替えが必要となっています。このため建て替え等の整備に向けて、青梅市立総合病院を取り巻く
医療環境に即した医療機能のあり方、方向性を検討するとともに、建物等の整備内容や建て替え
方法の検討を行います。

【練馬区光が丘病院建て替え】
■東京都練馬区は、練馬光が丘病院改築に向けた検討を本格化させます。同病院改築に係る基本構想策定等支援業務のプロポーザル選考の結果、野村ヘルスケア・サポート&アドバイザリー(千代田区)に委託しました。また地域住民や学識経験者らによる懇談会を設置しました。懇談会では病院の機能や規模、建設地、整備主体、整備手法などを検討します。11月にも提言をまとめる予定です。これをもとに区が基本構想(素案)をまとめ、2016年1月にパブリックコメントを行い、区議会に諮った上で、今年度末に基本構想を策定する考えです。

■現在の練馬光が丘病院(同区光が丘2-11-1)は、SRC一部RC造地下2階地上7階建て延べ約17,500㎡の規模。病床数は342床。1986年に竣工し、1999年には南館増築棟も完成したものの、施設の老朽化・狭あい化が進んでいます。
 改築に当たっては昨年度の基礎調査を踏まえ、現地建て替えのほか、光が丘第7小学校跡地(同区光が丘2-6-1)への移転を検討し、適地を固めます。また施設の整備手法は、PFI導入なども含めて検討し、病院運営主体の地域医療振興協会との協議によって決めます。

■基本構想策定等支援業務は、基本理念や施設計画など基本構想の策定と基本構想懇談会の運営支援などを担います。履行期間は16年3月31日まで。
前川燿男区長は「懇談会でいただいた意見をもとに、医療機能や施設規模などを内容とする基本構想を今年度中に策定する」との考えを明示している。このほか、同区が2月に策定した「(仮称)区政運営の新しいビジョンアクションプラン(2015-17年度)」によると、15年度に基本構想の策定、施設の整備手法の協議・決定、2016年度に基本設計、実施設計(一部)、2017年度に実施設計(完了)、工事手続き着手を想定しています。
(建設通信より)


【笠間市立病院の新築移転】
■笠間市立病院は,昭和54年の全面改築以来35年が経過し,施設の老朽化や狭隘化, 安全性などに対応するため,平成25年2月に「笠間市立病院整備方針」を策定し,病院を移転新築することに決定しました。 この整備方針を受け「笠間市立病院建設協議会」が設置され,市立病院の持つべき機能が検討された結果,地域を支える病院として現在の機能を充実させたうえで,保健 ・福祉 ・医療の三位一体の取り組みが必要であり,保健センター・地域包括支援センタ ー・病児保育施設などの行政機能を併せ持つ施設を,2018年4月オープンを目指して整備することになりました。

■新病院の基本的考え方 (1)場所 : 笠間市南友部地内 (2)診療科目 : 内科(総合診療) (3)病床数 : 30床 (4)病棟構成 : 地域ケア病棟 (5)部門構成 : 外来,平日夜間・休日診療,病棟,放射線,内視鏡,臨床検査,薬剤, リハビリ,健診,栄養管理,地域医療連携,在宅医療,医事,事務部門 (6)友部駅周辺整備連携 : 笠間市児童館,特別養護老人ホームとの連携 (7)行政機能の併設 : 保健センター,地域包括支援センター,病児支援機能の併設


【(仮称)杏林会板橋リハビリテーション病院新築】
■名称:(仮称)医療法人杏林会板橋病院
地番: 東京都板橋区前野町1-21-4他
用途: 病院
規模: 鉄骨造5階建て、延べ面積約5,508㎡。
建築主: 医療法人杏林会
設計者: 佐藤建築設計事務所
施工者: 未定
工期: 2016年1月~2016年12月


【北原リハビリテーション病院増築】
■増築 医療法人社団KNI