2010年6月14日月曜日

変化する時代の中で、菅民主党の経済・財政の方向を見極める

 世の中の価値観というものは日々変化して行くものである。
 昔、大物歌手の旦那だった人が女性のスカートの中を撮った写真集を出してベストセラーになった。
 所が、今日では極端な話がエスカレーターで手鏡を出しただけで捕まってしまう。

 インターネットの急速な普及で画像が不特定多数の人々に一斉に広がってしまうと言った時代の変化の影響もあろう。

 伝統や文化は守り続けて行かなければならないといった使命はあるものの、社会の変化に対応して、方法や考え方も変えて行かなければならないのも事実である。


 新聞を見ると、米国の国会議員が「中国政府は不当に人民元の通貨レートを操作し、経済の実勢より低く抑えているために中国製品の対米輸出を有利にし、米国の対中貿易赤字を膨張させ、240万人の失業者を生んだ」と非難している。

 誰だったか評論家が、「何で日本の円が高いのかサッパリ分からない」と言っていたが、日本の国会議員で「何者かが円を不当に操作して、日本の輸出を妨害している。これでは企業が海外に出て行ってしまい、税収が減るし、雇用も失われる」とか言ったりはしないものなのか。

 残念ながら、いつも選挙の事で頭がいっぱいですか。官僚は、狭く深くは知っているが、全体は分からないって、またここに突き当たるのか。

 専門家は、ギリシア危機でユーロが売られ、アメリカも良くない、中国は為替操作しているし、消去法で仕方なく円が買われている、とか言う。

 その点では、「もっと円安が望ましい。日本はヨーロッパやアメリカよりも大変な状況だ」という認識を表明した菅総理は評価して良い様に思うのだが。