2010年6月10日木曜日

消費者としてのリンゴの研究

 今頃の時期になると、リンゴの「ふじ」の中に、表からは分からないが、割って見ると、中が悪くなったのが多く見つかるようになって来る。
 
 悪くなるというのは、果肉が茶褐色化してしまう現象の事を言う。以前は、「食べても問題ありません」とリンゴの棚に注意書きが表示してあったが、今は「取り替えます」と出ている。

 茶色くなるのにも、少しだけ全体的に茶色っぽくなるのもあれば、どうにもならない程にこげ茶になっているのもある。こうなると取り替えてもらうしかない。

 買う時にどうやって見分けるかというと、重さで分かる。他のと比べて重いと大概大丈夫だ。全体に果肉が薄茶に成り掛けたリンゴは、中には味が変わらない様なのもあるが、ほとんどが不味い。そしてスカスカ気味で水分が抜けている。
 こうなる理由は分からないらしいが、冷蔵の保存期間が永かったり、保存の温度の具合によっても違って来るのではないかと思われたりもする。

 リンゴの果肉は空気に触れると直ぐに茶色く変色してしまう。酸化作用なのだろう。皮に保護されたまま保存しても、長期間に及ぶと少しずつ空気が入り込んで酸化されてしまうのではないかと思う。

 こういうのがリンゴの抗酸化作用なのか分からないが、体内で人体に悪影響を及ぼすと言われている活性酸素と結び付いて、その影響を打ち消す効果があるのかも知れない。

 西洋では「一日一個のリンゴは医者を遠ざける」とか、「朝のリンゴは金、昼は銀、夜は銅」などと言われていて、それだけ健康維持には効果があるとされている様だ。

 店側が言うには、「表からは判断できない」との事だが、例えば、透明なビニールに包んで4個を纏め売りをしている内の1個が、悪くなっていたりする。「1個だけだから仕方ない」と諦めてしまったりするが、2個だったりして、それがとても食べられる状態ではないとなると、交換してもらいに行く事になる。

 その時店の人はわびを言って快く代わりのリンゴと交換してくれるが、この交換してくれるのが決まって一番美味しいのである。また値段の高いリンゴはこう言うのがない様で、みずみずしく美味しい。
 だから全く分からないという訳じゃないんだと思う。