一番上の富士山の写真は、左がS新聞社の記事で、右がT新聞社の記事である。両者とも同じ写真で、記事もほとんど同一である。これらは同じ日の朝刊の記事なので、どちらかが盗作したのではない事がほぼはっきりしている。
この記事の内容は「富士山に季節外れの雪が降った」というもので、役所や企業の発表記事ではなく、個人が取材したものである。あるどこかが取材してそれぞれの新聞社に配信したという事である。
聞いてみると、この記事は時事通信社が取材していて、それを買いたいと思った各新聞社が購入し、紙面に載せる仕組みになっている様である。だから、全国あちこちの新聞に同じ写真と記事が載る事もあり得るのだという。
海外から配信されてくる記事には、どこの提供と入るが、国内のものは入らないので通信社からのものかどうか区別が付かないという。
下の写真は企業の発表記事の様で、二社とも提供された写真を掲載している。内容は、着火に力がいるため、子供の火遊びが出来難くなったライターを新発売する、というものだが、記事内容は余り同じ所はない。
最近ではホームページに役所の発表記事が載る様になって来ているので、これから役所や企業の発表記事がインターネットで流される事になれば、これと各地で取材した記事をリーズナブルな価格で購入出来て、それらを組み合わせれば割安なインターネット新聞が作れたりするのではないだろうかと思ってしまう。