2013年6月13日木曜日

王子駅に近い飛鳥山・博物館・石神井川辺りを探索

http://youtu.be/7MF9-MkPWbo
  
http://youtu.be/UGb6zd90nQA


  東京都北区王子の発掘現場で旧日本軍の不発弾が見つかった。それの爆破処理が行われ、近くを通るJR京浜東北線や新幹線がその前後で何時間もストップさせられた。

 この発掘現場は古代の武蔵国豊島郡の郡役所(郡衙あるいは郡家と呼ぶ)があった所で、以前から調査は続けられていた。

 この界隈を歩いて見た。

 

                        
       駅前の商業ビル

 

 

       駅前には都電荒川線が通っている。






  飛鳥山とJRとの間に古い飲み屋街があったが、火災に遭い、今では一部を残して取り壊されている。

  
 
 
 
 
 
 小さなモノレールが下から上がって来た。ちなみに無料です。
 
 写真にある道路は明治通りで、左の方から来た都電はJRのガードを潜り、右に折れる。この道路の向いの建物の裏には石神井川の流れの跡があり、今では親水公園になっている。
 実際の川の流れは暗渠になっていて飛鳥山の下を流れている。
 飛鳥山は平地の中にある小山のような丘陵ではなく、川の流れで台地が削られたために先端部分がそのように見えている。
  この飛鳥山公園には紙の博物館北区飛鳥山博物館渋沢資料館3つの博物館が並ぶようにしてある。
 
 
 さて不発弾の見つかった現場は、王子駅から東京駅方面へ一つ隣りの上中里駅のすぐそばになるので、博物館を過ぎて、もう少し線路に沿って歩くことになった。
 
 七社神社に隣接するように独立法人国立印刷局の滝野川工場があり、新しい建物を建築中だった。
 
 
 
 回りを囲った白い塀に書かれていた建物の概要を見ると、次のように記されていた。
 
(仮称)情報製品棟・証券棟新築工事で、建物は工場。
規模は鉄骨鉄筋コンクリート造6階建て地下2階で、延べ面積は約27,337㎡。
工期は2011.5.1~2015.3.17 
 
 このデジタルの時代に、さぞや印刷機は暇で遊んでいるかと思いきや、こんな建物を造って、お札や国債を山のように刷っては刷っては花咲爺さんのように国中にばらまこうと言うのだろうか?
 
 
  写真の左下に見える、水色で正方形状のブルーシートがかかっている所で不発弾が見つかり、爆破処理された。
 
  ここには(仮称)西ヶ原研修合同庁舎が建築される予定。規模は鉄筋コンクリート造6階地下1階建て、延べ面積は約29,337㎡。工期は2013.2.1~2015.3.17
 
  左が不発弾が見つかった遺跡の発掘現場で、右に隣接してJRの線路がある。


   
 
 


より大きな地図で 一致する古代の役所と中世に城址 を表示


  この辺り一帯に広大な敷地を有した古代の郡役所があったが、平安末期になって来ると武士の台頭で律令体制の衰退が著しく目立って来た。

 その後に地元有力武士の城や館がこの地に造られるようになった。中世には豊島氏の城があったが、練馬城とともにここの城も太田道灌によって落城させられた。

 その練馬城はここより真西に位置している。練馬城址ー平塚城址ー下総国府跡は同じ緯度で東西に一直線に並んでいる。

 つまり最初は古代に測量をして、同じ緯度の場所に国府や郡役所(郡衙・郡家)を造ったのだろう。だから練馬城址にも古代の施設があったと推測される。
 郡の出先の施設や駅家などがあったかも知れない。


 一通りこの辺りを歩いた後、王子駅まで戻ることにした。


 ちょっと路地裏に入って、昔ながらの木造住宅を目にしながら、駅の方に向かった。
 
 



 駅のそばを流れる石神井川で、左が川の流れになり、右が旧流路で、現在は親水公園になっている。


     橋の下を旧流路が通っている。


 
 



 
以前の集中豪雨で石神井川の下流で氾濫したことがあった。
 
 
           川の氾濫でゴミが手摺に絡み付いている。