2009年10月22日木曜日

透明ガラスと虫や鳥


 電話ボックスの中で、蝶が羽をバタバタさせて外に出ようとしていた。たぶん下の隙間から入ったのだろうが、出ようとしたらガラスが邪魔して出られないで、ちょっとパ二クったりしている。
 透明なガラスが見えなかったり忘れたりして、当たってしまう事は人間でもある。でも人間にしても、仮に虫のように小さくて大きなガラスに初めて遭遇したとしたら、何が何だか分からずに慌ててしまうに違いあるまい。
 以前、家の中に入り込んで来た雀を外に追い出そうとした所、逃げようとして透明なガラス窓にぶつかってしまった。そんなに強くは当たらなかったと思ったのだが、気絶でもしたのかと推測したのとは違って、手の中で目を閉じたまま固くなってしまった。たぶんショック死だと思う。
 またある時は、京都のとある庭園でガラス越しに庭を眺めていた。外では鳥がさえずりながら飛び回っていた。その時、ガラスにその鳥が当たった様な音がした。ははー、ガラスが見えずにぶつかったんだなと直感した。
 その方向を見ていると、暫くしてまた鳥がガラスの方へ飛んで来た。すると今度はガラスにぶつかる直前でほとんど直角に下へと降りて衝突を避けたのだった。この鳥は学習したと思った。しかもミスした直後に練習をしてる訳だ、忘れない内に。これが凄いね。
 東北大学の構内のカラスは固い殻の実を車に轢かせて食べるというニュースをいつぞや見たが、鳥にも中々なのがいる。