2009年9月2日水曜日

日光散策のつづき(輪王寺 東照宮 大猷院など)


 写真展を開催しているホテルを出てから、神橋を横に見ながら大谷川を渡って、輪王寺まで坂や階段を上って行った。

 輪王寺三仏堂の前の広場では、ツアー客が記念写真を撮っていたので、それを少し待ってから大きな堂の前にある入場券売り場まで行き、一通りを回れる1300円の券を購入した。これだと、傍の徳川家由来や輪王寺関連の展示資料のある宝物館とそれに隣接する庭園、その後に三仏堂の中へ入って金ピカの大きな仏像三体などを見て、次に東照宮へ行き、そこでは「眠り猫」は別料金だが「見ざる聞かざる言わざるの」3匹の猿の彫刻や陽明門、それから「鳴き竜」が見学出来、出てから二荒山神社へ向い、そこで中へあがって、最後に家光の霊廟がある「大猷院」を見て回るコースになる。

 先ずは近くの宝物館と庭園を見た。庭園では庭の苔をはがしている職人さんがいたので、話を伺うと、苔にも良いのとそうでないのがあって、前者が十数種類 で後者が2種類あり、この少ない種類のが非常に繁殖力が強くて他種を押しのけて広がってしまうので、それを取り除いているのだという。悪貨は良貨を駆逐するという格言はここでも当て嵌まる。

 そんな事を思いながらパチパチとシャッターを押していたら、メモリー不足の表示が出てしまった。最後に見物する場所の入場時間の最終が4時半だったので、メモリーを選択して消す時間がなく、写真を撮るのを諦めた。

 東照宮もあちこち修理していた。建物が多くて、その上装飾が凝っているので総てを修理し終わるまでには、費用とか職人さんの数とかの事もあるので、かなり時間が掛かるのだという。因みに費用の半分は税金で、残りが入場料や寄付金だそうな。

 その寄付を募っている窓口の隣の建物の手摺りの付いた張り出した床は、風雨に晒され続けて腐れたのか壊れていた。ほんのちょっとした偶然か。

 鳴き竜が天井に描かれた部屋では係りの人が拍子木を打って、鈴が転がるような余韻を竜の下に集まった人々に聞かせていた。確かに竜の絵の下ではそれが聞こえるが、他では聞こえない。あら不思議とその謎をぶつけてみたら教えてくれた。竜のところだけ天井が湾曲しているので、特殊な聞こえ方をするのだそうだ。