2010年3月11日木曜日

ハイパーインフレも止むなし論の評論家に一言

 経済評論家のM氏が、「デフレになれば、儲かるのは金持ちで、ハイパーインフレになれば、借り手は楽になり、損するのは金持ちだけだ」とハイパーインフレ仕方なし論を展開したようだが、事はそう上手く行きそうもない。

 世の中、借り手側の方は「インフレにしろ」と騒いでいるし、貸し手の方はデフレ容認のようにも見え、両者が自分の利益の事しか考えないで経済論を戦わせている様にも見えるが、仮に政府がインフレ方向に持って行こうとして、紙幣をじゃんじゃん刷り出して、急速で抑えの利かないインフレになりそうだと資産を持つ人達が判断したとすると、一気に資産の移動が始まり、この国から資産が逃げ出して行く。
 そうなれば、国はその穴埋めに紙幣をさらにじゃんじゃん刷る様にならざるを得なくなり、一気にハイパーインフレとなるだろう。

 その結果、悲惨な状況に置かれる事になるのは、低所得者層になり、破綻した経済の中に、老人や失業者や障害者や低所得者などが残される結果となる。