駅前のデッキで「馬を触ってみませんか」と何かの勧誘をしていた。見ると、小さな馬が臨時に作られた檻の中に入っていた。
聞いてみたら乗馬の宣伝だった。僕は、以前から疑問に思っていた事を聞いてみた。それは馬の脚は骨ばかりの様に見えてあれ程細いのに、何故あんなに速く走れるのだろうか、という事だった。あの様に細い脚で、あれだけの体重を支えている事自体が不思議だった。
もしかすると僕の脚の方が筋肉が付いているかも知れないと思ったりもする。でも短距離走では、馬と比べるどころか人間の中でさえも、僕は至って足の遅い方である。勧誘の人に聞いてみると、馬にも農耕馬の様に脚の太いのもいて、走るのは遅いが、その一方で力は強いという。
そうか脚の細いのは速く走り、太いのは遅いが力強いのか、と納得。人間にしても100メートル走の世界王者のボルトは、脚が長くてほっそりしている。
日本人にしても、最近では脚は長くなったが、以前の様に太くて短いのは短距離向きではないのか。自分はというと脚は短くはないが、太腿はどちらかと言うと細めの感じで、ふくらはぎの方が太めだ。これじゃあダメなんだろう。ボルトもふくらはぎは細く、腿が太い感じだった。
馬も前足は筋肉がある様には見えないが、後ろ脚の方は腿から尻にかけては筋肉がかなりありそうである。アフリカ系の人にしても太腿から尻にかけての筋肉の盛り上がりは目立つ。あの辺で差が出るのだろうか。
今度、体験乗馬にでも行って、馬の腿から尻にかけてをじっくり観察でもしてみようか、蹴られない様に用心しながら。