2026年5月6日水曜日

行きは「こだま」で帰りは「のぞみ」の東海道新幹線

  

【新大阪から帰りは「のぞみ」】

 午後4時頃、新大阪駅から埼玉の自宅まで帰るのに、「こだま」と在来線のグリーン車でも乗り継いで行こうと思ったが、時間が相当に掛かるのが分かった。仕方なく「のぞみ」にした。

 窓際の席が取れたが、車両は聞いた程いっぱいではなかった。東京までは2時間半で行くので早い。途中は京都と名古屋と新横浜くらいしか停まらないので、ビュンビュンと行く。

 京都は若い頃に屡々観光で訪れたが、泊まるのは決まって京都ホテルだった、1992年に解体されるまで。というのは、特別に割安な部屋があったのだ。窓のない狭い部屋だったが、1人には十分だった。そこはいつも空いていた。

 ある時、フロントに鍵を取りに行くと、「8,000円の部屋の人ですね」と言われて渡された。そしたら隣に来た人が「25,000円の部屋の◯◯です」と言った。普通のホテル代はそんなにするのかと思った。私はそんな値段で泊まれるような収入状況ではなかった。

 京都盆地からトンネルを抜けると山科に出る。すぐにまたトンネルに入って滋賀県の琵琶湖南岸の市街地を通って、田園の多い地帯に移って行く。そこを過ぎると伊吹山が見えた。雪があちこちに残っていた。山の麓の方には関ヶ原古戦場址があり、古代三関の不破関(ふわのせき)址もある。

 ここの関を境に東を関東、西を関西と呼ぶようになったという。平治の乱で敗れて東国に逃れようとした源義朝一行は、ここ不破関を回り込むように雪深い伊吹山の方を通ったのか、途中で追手に捕まってしまう。が、義朝の子の頼朝はまだ幼かったので、命は奪われずに伊豆に流された。

 そんな事がチラチラと頭に浮かびながら、名古屋はすぐだった。名古屋を過ぎ、天竜川を通り越し、静岡に来る頃にはもう暗くなっていて、灯りくらいしか見えなくなっていた。

 とにかく2時間半は速かった。小学生の頃は夏休みに良く三重県鳥羽市にある親戚の家に連れて行ってもらったが、いつも夜行列車だった。夜に東京駅を出発する蒸気機関車の急行は、連結器の音を響かせながらゆっくりと走り出すのだった。

 新橋辺りの飲み屋街のネオンの看板が、そこだけ昼間のように輝いていたのが印象に残っている。途中にある長いトンネルの辺りまでは起きていて、車窓に点在する家々の灯りを見ながら、家庭の団欒などを想像していた。

 目覚めるのは名古屋に着いてからだった。そこでスイッチバックし、機関車が一番後ろの車両に連結されるのだった。その作業で一旦目覚めてしまう。で、そこから鳥羽までは車窓を流れる景色がそれまでとは逆になった。


【東京から行きは「こだま」】

 旅先から家に帰る時は速い方が良いが、行きはのんびりと窓からの景色を見ながらが好きだ。だから東京から名古屋までは「こだま」に乗った。大概は「こだま」が多い。

 新幹線は都会のビル群から、住宅地へと移り、田園地帯を過ぎると山が見えて来る。都会のビル群→住宅地→田園地帯→山々というように変化して行く流れがおもしろい。その中に大きな山が見えて来るが、これが大山だ。江戸時代から大山参りとして有名である。埼玉の自宅の近辺でも、江戸時代の道標に大山と刻まれている。

 以前はお気に入りのハイキングコースだった。中腹の大山阿夫利(おおやまあぶり)神社まで登って、そこからぐるりと回って降りるコースだった。一度頂上までと登った事があったが、石がごつごつしていて足場が悪く、頂上まで行ったという記憶はない。たぶん途中で戻ったのかも知れない。

 箱根の山は旧東海道を湯元から芦ノ湖まで何度か登った事がある。40代の頃は一気に登っていたが、60代後半に登った時には途中で息が上がって、少し休みを取った。その時、年齢を思い知った。こうやって人は老いて行くというのを実感した一例だ。

 老いを知るのも新しい知識と言える。もの忘れが多くなる。老眼になったり、歯がなくなって行く。歩いていて足を上げる高さが、実際と感覚とでズレが生じるようになる。若い頃は海岸の岩場をヒョイヒョイと小走り出来た。いちいち岩の高さや形状を認識している訳でもないのに、なぜかつまずかず、足を踏み外すことなくできた。

 動物でもシカ類が山の岩場を凄いスピードで駆け抜けて行くのを映像で観るが、彼らは決して岩をじっくり見ながら駆け抜けて行くのではない。前方の岩を一瞬で判断しながら走り抜ける。目隠ししたらムリだろうから、瞬時の判断力だろう。

 それが若い時の私にはあったが、高齢になるとちょっとした所でもつまづいたりするので、岩場を歩く時には慎重にならざるを得ない。50歳頃にある広場にちょっとした階段があって、そこを駆け上がった時があった。そしたら上の方でつまづいて、少し強く手を付いてしまった。階段を駆け上がる場合には、その高さが同じと判断して、ほぼ同じ高さに足を上げる事になる。それが出来なくなったのかどうか確かめるために、つまづいた付近の階段の高さを測ってみた。そしたらそのつまづいた所の階段だけが、2センチくらい高くなっていた。その時、まだその点に関しては老いは来ていないと判断した。

 「こだま」は三島駅に停車するが、この辺まで来ると富士山が間近に見える。雪の山肌に人がいたら、黒い点のように見えるのではないかと思う程だった。

 大きな製紙工場のある富士市に入ると、あちこちにある煙突から白い煙が立ち上っている。若い頃にここから興津まで旧東海道を歩いた思い出が蘇る。新幹線を富士駅で降りて、駅前の蕎麦屋で朝食をとり、そこから歩き出した。富士川を越え、蒲原宿に入る手前の小さな公園で一休みして汗を拭いた。

 蒲原は古い町並みが残っていたような印象はあるが、ハッキリ覚えていない。由比に入ると由比正雪の生家があってその時は染物屋をしているようだった。由比駅の前に来て、昼食のために周辺を探し、ランチと書いてあった寿司店に入った。ランチ寿司にしたが、小さな蛸のようなのが乗った握りが、柔らかくて美味しかった記憶がある。そこから望嶷亭に向かったが、あいにく閉まっていた。

 そしてすぐ上り坂になるが、途中で道に迷ったりしながら興津にたどり着いた。

 新幹線は旧東海道とは少し離れた所を通る場合が多いが、富士川・安部川・大井川・天竜川など川を通るたびに旧東海道を歩いた時の事を思い出して感傷に浸れるのが結構楽しみである。

  

 

2017年10月7日土曜日

各地の市民会館・市民ホールの計画と比較

【再開発と一体整備する市民ホール】


■ 市民会館おおみや(さいたま市) 総額316億円 (保留床購入費+内装・設備+従前に取得した用地) 延べ床面積15,500㎡ 大ホール約1,400席 小ホール340席 音楽スタジオ 多目的室な 
 再開発の総事業費は661億円(国費81億円+市費79億円+保留床処分金501億円) 延べ床面積約81,600㎡ 商業施設、業務施設、公共公益施設、駐車場など 解体工事には8月頃から着手し、12月頃に終える予定
再開発には市の税金が316億円(市民会館)+79億円(補助金)で合計395億円が投入される。

■ 熊本ホール(熊本市) 概算事業費は約298億円(保留床購入費約283億円・備品等は15億円) 合計約30,000㎡で、概ね4層で構成されている。メインホール約2,300席 多目的ホール750席 会議室 イベント・展示ホールなど
 熊本桜町再開発の事業費は約699億8,000万円 既存のバスターミナル、商業施設、事務所、立体駐車場等を解体し、(仮称)熊本城ホールやバスターミナル、商業施設、シネコン、ホテル、共同住宅などを含む複合施設を整備する。地上14階の地下1階で、延べ面積は160,330㎡。工期は2017年1月~2019年夏 
 
■ 新市民会館(水戸市) 概算事業費は192億円 延べ床面積19,130㎡ 大ホール2,000人 多機能ホール500人 展示ホール(500㎡程度)300人 会議室900人 
 泉町1丁目北地区再開発の事業費は約285億円 市民会館を含む全体の再開発ビルは地下1階地上4階建て、延べ床面積は21,630㎡。内訳は新市民会館が19,139㎡、商業施設が1,000㎡、駐車スペースは1,500㎡
2017年度に設計を終わらせ、2018年度の着工(解体・整地を含む)。工事は2020年度で終わらせ、開館は2021年度の予定。

■ 仙台音楽ホール(仙台市) 建設費150億円~337億円 大ホール2,000席。大ホール機能を音楽専用型と多機能型とオペラ劇場型の3パターンから選ぶ。ホール数を大ホールのみか大・小ホールか大・中・小ホールにするか検討中。開館:不明 仙台経済同友会が中心となってインターネットで建設の資金を募っている。

■ ミューザ川崎シンフォニーホール(川崎市) 事業費 約200億円(ホール分) 延べ床面積17,244㎡(ホール部分) 大ホール1,997席 楽屋12室 市民交流室(可動席150席) 研修室4室 練習室3室 会議室3室 企画展示室 開館は2004年7

 再開発全体の総事業費は724億5,800万円。延べ床面積 114,600㎡(再開発全体) 県・市・施工主の都市基盤整備公団が各1/3負担で、国から県と市の負担金に1/6ずつ補助金が出る。

■ 岡山市の市民会館 建設費:146億円(税込) 保留床取得額165億円(税込) 舞台設備や備品は含まれない。延べ面積18,875㎡ 68.9万円/㎡(税抜) 大ホール1,700席程度 中ホール800席程度 大スタジオ 大中小練習室など 2019年に着工し、2022年に開館の見通し。
 千日前地区再開発事業(北区表町)は地下2階地上17階のビルと地下2階地上4階の市民会館からなり、全体の延べ面積は約37,000㎡。

■ (仮称)市民交流複合施設(札幌市) 延べ面積約36,000㎡ 2013年の想定事業費:約270億円(市費約257億円、国の交付金約13億円) ホール約2,300席 楽屋 練習室 図書館 アートセンターなど 
 札幌創世1.1.1区北1西1地区再開発事業は総事業費が約780億円で、総工費は662億円 延べ床面積が約132,000㎡で、業務や公共公益施設や駐車場で占められる。本事業ではホールや図書館やアートセンターからなる市民交流複合施設や駐輪場に加え、民間施設の事務所や放送局や駐車場を整備する。地上28階地下5階の高層棟(事務所、放送局)と低層棟(ホール、アートセンター、図書館など) 2018年春に竣工

■ 八王子市民会館(オリンパスホール八王子)(東京都) 事業費:約123億円 延べ面積約10,326㎡(劇場専有部) ホール2,021席(固定席1,877席、立見席144席) 楽屋10 リハーサル室1 
 再開発全体の事業費は約389億円。再開発ビルは地下2階の地上41階で、ホールは地上10階の低層棟になる。延べ床面積約99,800㎡ 主な用途は店舗・住宅(390戸)・業務・公共公益施設・駐車場など。開館:2011年4月



【それ以外の市民会館・ホール】


■ 福岡市の市民会館 全体事業費:約200億円(本体建設費は約160億円で、設計・外構・公園整備・解体・備品購入等を含めた額)  延べ床面積19,600㎡ 大ホール約2,000席 中ホール約800席 交流ホール PFI方式 開館:2023年

■ 石巻市複合文化施設(博物館との複合) 概算事業費約100億円 延べ床面積13,280㎡ 大ホール1,300席 サブホール300席 研修室 練習室 創作室 市民ギャラリー 開館:2021年度

■ (仮称)高崎文化芸術センター(群馬県) 落札価格約221.7億円(2013年の施設建設費の概算では約160億円) 延べ床面積27,355㎡ 81.04万円/㎡ メインホール2,018席 メインスタジオ567席にスタンディング形式が約1,000名 小音楽ホール413席 スタジオ1~9など 工期は2016年~2019年 建築・各設備・舞台機構を一括発注し、221億7,000万円で竹中・東鉄・佐田JVが落札。

■ 堺市民芸術文化ホール 総工費約140億(2016年4月14日に実施された堺市民芸術文化ホール建設工事の入札では87億6,900万円の落札金額だった) 延べ床面積19,650㎡ 710,659円/㎡ 大ホール2,000席 サブホール312席 大スタジオ 小スタジオ 多目的室 文化交流室 開館:2018年度

■ 秋田県・秋田市共同ホール(県と市で共同で整備) 概算事業費約200億円 延べ床面積22,500㎡ 大ホール(県)2,000席 サブホール(市)800席 リハーサル室 練習室 創作室 研修室 多目的スペース 開館:2020年度

■ 蕨市の庁舎と市民会館の複合施設計画 概算事業費約99億8,000万円(内訳は複合施設建設約75億4,000万円<58万円/㎡>・舞台設備約6億9,000万円・市民会館解体約7億円・設計監理委託約6億1,000万円・移転<庁舎→複合施設>約2,000万円・庁舎解体約4億2,000万円)

■ 高槻市立市民会館(大阪府高槻市) 概算建設費約90億円(本体工事約84億円、備品費約6億円)別途に外構など 延べ面積約12,000㎡ 大ホール約1,500席 小ホール200~250席 スタジオ(大2、中3、小6) エントランスロビー インフォメーション カフェ 情報コーナーなど 設計は2016~2018年 建設は2019~2020年

■ 鶴岡市文化会館 2014年9月に78億9,000万円(本体工事費)で落札 延べ床面積8,066㎡ 97.82万円/㎡ ホール1,168席 多目的ホール 練習室 楽屋など 開館:2017年9月

■ 四国中央市市民文化ホール 落札価格48億200万円 延べ床面積5,986㎡ 80.21万円/㎡ 建築工事は2016~2019年

■ 相生市文化会館(兵庫県) 30億1,700万円 延べ床面積5,660㎡ 49.36万円/㎡ 中ホール606席 小ホール スタジオ 会議室 開館:2016年

■ 滝沢文化交流拠点複合施設(岩手県) 30億2,000万円 延べ床面積6,356㎡(図書館1,200㎡を含む) 47.51万円/㎡ 開館:2017年

■ 小田原市芸術文化創造センター(神奈川県小田原市) 建設費73億円 延べ床面積約10,142㎡ 大ホール1,171席 小ホール315席 大・中・小のスタジオ ギャラリー   設計は2018年で2019年に着工予定

■ 安来市民会館(島根県) 建設費50億6,200万円 延べ床面積7,502㎡ 67.48万円/㎡ 1,008席 300席 展示室 練習室 会議室 開館:2017年度

■ 川崎市スポーツ・文化センター 開業から10年間の指定管理料を含めた総事業費は183億円(PFI方式) 延べ床面積約26,026㎡ ホール2013席(クラッシック・オペラ) 大体育館1544席 バスケット バレー 弓道場 武道場 2017年10月オープン

■ (仮称)津市久居ホール 整備費47億7,300万円 2017年着工

■ 長野市芸術館(本庁舎との複合施設) 建設費:約85億円 延べ床面積12,482㎡ 大ホール1,292席 サブホール293席 リハーサル室 練習室 開館:2016年5月

■ 豊中市立文化芸術センター 建設費:約92億円 延べ床面積13,425㎡ 大ホール1,292席 サブホール202席 展示室 多目的室 練習室 開館:2016年10月

■ 観音寺市新市民会館 建設費約59.2億円 延べ床面積8,685㎡ 681,174円/㎡ 大ホール1,200席 小ホール334席 会議室 スタジオ 多目的ホール 開館:2017年4月

■ 新太田市民会館(群馬県) 総工費67(建設費60.9億円) 延べ床面積8,485㎡ 71.76万円/㎡ 大ホール1,501席 会議室 スタジオ 多目的室 開館:2016年度

■ 南陽市新文化会館(山形県) 建築・機械25億7,688万円 電気設備3億1,479万円 木構造材製作12億750万円 ②木材調達1億1,521万円 木質バイオマスボイラー製作5,859万円 延べ床面積約5,852㎡ 大ホール1,300席 中ホール500席 展示ギャラリー 稽古場 練習室 会議室 52.15万円/㎡ 開館:2015年

■ いわき芸術文化交流館アリオス 約116億円 延べ床面積27,556㎡ 大ホール1,705~1,840席 楽屋10 中劇場687席 楽屋7席 音楽小ホール 200席 楽屋2 小劇場233席 楽屋4 リハーサル室2 スタジオ(バンド)4 練習室(合唱・クラシック)6 稽古場(演劇・ダンス)4 ギャラリー レストラン ショップ 開館:2009年5月

■ 札幌市民ホール(PPPリース方式) 建設費約18億5,000万円 延べ床面積約6,000㎡ 大ホール1,500席+車いす16席 開館:2008年度

大宮駅東口大門町2丁目の再開発は解体工事に着手

 大宮駅東口大門町2丁目中地区の再開発事業は解体工事に着手し、今年度中にはそれを終える予定です。完成するのは2021年の見通しです。設計は基本計画段階から山下設計が担当しています。

再開発ビルの全体図

【事前に用地取得】
 敷地面積は約9,180㎡あり、このうちさいたま市の土地は2000年に2409.4㎡、2002年に354.79㎡を、その後旧中山道沿いの群馬銀行の土地656.84㎡を約10.5億円で取得しました。この時は1㎡あたり160万円でした。合計すると約3,423㎡になります。取得した土地の合計は約46億円と評価され、この分の再開発ビルの床を取得できます。

【事業費と補助金】
  2015年に都市経営戦略会議で概要が示されました。この段階で再開発の総事業費は661億円となっています。現在では620億円に削減されています。その分、総事業費の内訳も変わってきます。661億円の時には市費79億円や国費81億円の補助金が出ていました。また18階建ての再開発ビル建設で生まれた床を売って得る501億円も、多少数字が変化してきます。

【再開発ビルの中身】
 建物にどんな施設が入るかというと、市民会館などの公共施設や事務所や店舗や駐車場となっています。

  延べ面積は約81,600㎡で、内訳は権利者が所有する店舗・業務(1~5階)が15,700㎡、三井不動産が販売する業務(9~18階)は19700㎡、大栄不動産が販売する店舗(1~3階)は6,800㎡、大ホールなどの公共施設(4~9階)は20,000㎡、駐車場等は19,400㎡となっています。

【市民会館の規模など】
 公共施設は大ホール(1400席)、小ホールか(350席)、多目的室(リハーサル室)、レクリエーション室、楽屋、会議室、展示室、音楽スタジオ、和室、事務室などです。
 ホール等の公共施設の取得価格は312億円で当初と比べて4億円安くなっています。その内訳は市民会館等の床を買い取る保留床取得額が229億円、市が敷地内に以前に取得していた土地の資産額が46億円、舞台機構・照明・音響・座席などが37億円です。

 床面積が1㎡あたりの価格は約204万円です。再開発全体ですと、1㎡あたりの価格は平均すると約76万円になります。ホールなどの公共施設部分の床は、他より約2.7倍する価格になります。

2017年5月29日月曜日

大宮区役所(さいたま市)の移転新築工事は7月に着工

 さいたま市では、老朽化した大宮区役所を建て替えるための実施設計を行っている。建設予定地の県合同庁舎の解体工事が6月頃までかかるため、7月の着工を目ざしている。新庁舎の供用開始は2019年5月の見通し。
 事業費は197億5,000万円で、内訳は設計と建設に105億円、維持・管理費に92億円。維持管理や運営は約20年間の契約となる。
 事業を一括で請け負ったのはクロスポイント(株)で、大成建設を軸にして東京ビジネスサービス・流通サービス・小学館集英社プロダクション・佐伯工務店・毎日興業で構成されている。
 【建設・解体】大成建設、佐伯工務店、柏木建設
 【設計】久米設計、シーラカンス、大成建設、コクヨマーケティング
 【維持管理】東京ビジネスサービス、毎日興業、アシマ

 建築概要は次の通り
 延べ床面積:約23,657㎡(駐車場等を含む)
 構造:鉄骨造一部コンクリート充填鋼管構造
 規模:地上6階地下1階
 用途:庁舎、図書館、駐車場
  
 追加:なお事業費は資材高騰などの諸事情により、途中変更されることもあるという。

2016年9月24日土曜日

奥の細道で松尾芭蕉が歩いた道の石に長い歴史の重み(東北番外編)

 日本海沿岸を秋田方面へ北上しました。

 日本海です。




 山が海の傍まで張り出してきています。




 そうした地形から昔は陸上交通は難所が多かったようです。山形県と秋田県の県境辺りに公園があって、奥の細道で松尾芭蕉が通った昔の道が残っていました。








 近代になってトンネルや鉄道が通るまでは、岩や石の多い山道を主要道路としてたくさんの人が行き来していたのでしょう。





 



 こういう擦り減った石は堪りませんね。当時ですから草鞋(わらじ)です。どれだけの草鞋で踏まれるとこう擦り減って来るのか分かりませんが、数百年踏まれ続けてこうなったのでしょう。







 石を良く見ると文字が掘られていました。「足」のようです。


 これは人偏の右側の部分がちょっと分かりません。


2016年7月17日日曜日

番外編・東日本大震災の被災地へ(石巻市)

【日和山幼稚園の悲劇】
 石巻市に出かけました。日和山の幼稚園はすぐに見つかりました。あの日から閉まったままだそうです。大地震の後、園児を送迎バスに乗せて海岸沿いの低地にある親元へと帰している途中で津波に呑まれ、園児5人と職員1人が犠牲になってしまいました。津波がひいた後、バスは瓦礫の中に埋もれ、「助けて」と叫ぶ子供の声を聞く人もいたのですが、その後の周囲の火災に巻き込まれて亡くなったと言います。

 幼稚園は高台にあり、園児の家の多くは海岸に近い低地にありました。この地域では高齢者は高台に住み、若い世帯は低地に多かったようです。チリ津波以降、高台に移った人が多かったのでしょうか。そしてその怖さを余り知らない若い人は低地に住んだのでしょうか。
 園児を乗せたバスは津波に襲われる低地へと向かってしまいました。若い先生たちは津波の事は良く知らなかったのでしょう。他所から来た人も知らなかったのでしょう。チリ津波を知っていた高齢者は津波の事は知っていました。

 そこには災害の伝承が断絶された現実がありました。余り恐怖を煽ると、低地には誰も住まなくなってしまいます。そうすると地域は高台の高齢者ばかりになってしまいますし、若い人がいなくなってしまいます。やむなく、次第に低地の危険は誰の口にも上らなくなり、忘れられて行きます。そのうちに低地に人が住み着くようになります。

 パルプ工場の従業員も増え、産業も栄えて来ます。こうしてチリ津波は忘れられて行ったのかもしれません。
 所が3.11の東日本大震災に見舞われ、低地にあった千数百世帯近くの住居はほとんど失われました。
 日和山から復興事業が進む低地を眺めながら、そんな想像を思い巡らしていました。あくまでも単なる想像でした。



 日和山にはチリ地震の津波碑がありました


 奥の細道で松尾芭蕉もここを訪れました



 日和山に近い平地には集合住宅が建設中でした。この位の高さがあれば、津波が来ても上に逃げれば助かります。



 工場らしき建物は見えますが、ここからは建設中の集合住宅以外は1件も見えませんでした。


 こちらは旧北上川の上流方向を眺めた写真で、中州が見えています。


 低地部は家が流されてしまって、そのままになっている場所が多いです。



【大川小学校の悲劇】
 なぜ地震から津波まで50分近くもあったのに生徒や教師は逃げようとしなかったのか。その謎に迫るために現地に赴きました。
 裏山には倒木や土砂崩れの危険性があったといいますが、本当だったのでしょうか。検証してみようと思いました。
 大川小学校では生徒74人、教師10人、スクールバス運転手1人が亡くなったり行方不明になりました。


 二階の天井近くまで壊れているので、そこまで津波がやって来たことが分かりました。この校舎には屋上がないので、屋上に逃げることは出来ません。




  写真の向こうが北上川の下流で海の方向ですが、川を遡って来た津波は学校より上流部で堤防を決壊させ、そこから大量の水が流れ込んで来たために、柱が海とは逆の方向へ倒れてしまっています。
















  被災以前には学校の周囲に集落が広がっていました。



  裏山に逃げられなかったのだろうかと、山裾の道を歩いて見ました。



  山へ登る小道がありましたが、立ち入り禁止の看板がありました。何人もの人がここを登ったのでこんな看板が立てられたのでしょう。
 サクラを植えていた人に聞いたら、他にも楽に登れる道があると言うので行ってみると、10分強でため池までやって来ました。




  ため池から見たところで、左の方に小さく見えるのが大川小学校です



 津波はこのため池を越えて来たといいます。この地区では400人位の人が亡くなっていますが、助かった人は津波を見てから逃げたと話していました。ほとんどの人が津波が来るとは思っていなかったようです。

 消防は津波が来るから海岸の方へ行く車などに注意を呼び掛けていたようでした。みんな津波が来るとは思っていたようですが、この地区は海岸から離れていて、まさか北上川を遡って大津波がやって来るとは想像していなかったと思われます。

 学校では山に逃げようという意見も出たようですが、山崩れや木が倒れる危険があるとの意見も出て、それが取り入れられる事はありませんでした。
 つまり、津波の危険とそれらの危険を天秤にかけたが、留まる方が安全と判断してしまったのでしょう。

ため池です

ため池の先はこんな風にな道になっています



 ため池から数分歩くと上りの道になって、津波からは逃れられます。小学校からこの辺りまで15~20分あれば来られます。津波を見てからこの辺に逃げて助かった人もいるのだから、その前に逃げていたら小学校低学年の子供でも十分に助かったに違いありません。

2016年6月28日火曜日

郵貯銀行の株主総会に行って来た

 さいたまスパーアリーナでゆうちょ銀行の株主総会があったので、どんなもんかと出かけて来ました。
 若い社員のような人があちこちに配置されていて、大勢で出迎える態勢でした。メインアリーナは初めて入りましたが、可動式の座席で区切られたせいもあって観客席はそれほど広くない感じがしました。

 最初に事業報告が読み上げられて、「外国資本への投資を増加させて行く」と説明があったので、その内容をもう少し詳しく教えてほしいと手を上げて質問しました。

 マイナス金利政策で、国債運用が基本だった郵貯の資金もリスク投資に向かい始めるらしいのです。 
 担当の副社長は「約46兆円を外国証券、他に国内外の不動産に投資して行く」と答えました。また「外国資本の多くは社債で45.3兆円の保存残高があるが、100%の為替ヘッジをしている」と言ってました。「国債は米国・独・仏・伊を持っているが、全額為替ヘッジをしている。円高で評価損はあり、リスクは抱えている」とも言ってました。

 不動産投資は外部からプロの人材を登用したり、アセットマネジメント部門を通じて外部へ委託もするようです。という事は、新興国への不動産投資は外部に丸投げかも知れません。

 副社長は、「株・債券・為替・クレジット・コモディティーなどを20数年関わって来て、どこにどういう人材がいるか知っている。リスク管理部門も作った」と言ってました。

2016年6月17日金曜日

JR大宮工場の「鉄道ふれあいフェア」にブラリ

 最低入札価格が20万円ですから、人気があるんですね。


台車をクレーンで運んで来て

 車輪のある場所に降ろして、

 車輪と接続します。




これは車輪を削っている所です。

2016年6月14日火曜日

2018年までに着工する病院(埼玉県)一覧

 埼玉県は病院等整備計画を受け付けた所、49病院から2,736床の申し出がありました。その中から医療審議会の意見を聴いて27病院612床の計画を採用しました。着工は2018年までです。


採用した病院計画は次の通りです。
【南部】
済生会川口総合病院(20床)・・・第二次救急、がんの高度専門医療
斎藤記念病院(20床)・・・精神疾患を有する身体合併症患者に対応する救急
戸田中央リハビリテーション病院(71床)・・・回復期リハビリテーション
かわぐち心臓呼吸器病院(20床)・・・急性心筋梗塞の高度専門医療
川口さくら病院(50床)・・・在宅医療(地域包括ケア含む)、回復期リハビリテーション
5病院(181床)

【南西部】
みずほ台病院(17床)・・・在宅医療(地域包括ケア含む)
堀ノ内病院(19床)・・・第二次救急、在宅医療(地域包括ケア含む)
富家病院(59床)・・・在宅医療(地域包括ケア含む)、回復期リハビリテーション
塩味病院(17床)・・・在宅医療(地域包括ケア含む)、回復期リハビリテーション
さくら記念病院(13床)・・・在宅医療(地域包括ケア含む)
5病院(125床)

【東部】
鳳永病院(5床)・・・在宅医療(地域包括ケア含む)
越谷ハートフルクリニック(2床)・・・在宅医療(地域包括ケア含む)
南部厚生病院(30床)…緩和ケア
リハビリテーション天草病院(17床)・・・回復期リハビリテーション
4病院(54床)

【さいたま】
さいたま市立病院(40床)・・・救命救急センター、緩和ケア
自治医科大学付属さいたま医療センター(23床)・・・救命救急センター、NICU
岩槻南病院(6床)・・・急性心筋梗塞の高度専門医療
西部総合病院(8床)・・・在宅医療(地域包括ケア含む)
4病院(77床)

【県央】
埼玉脳神経外科病院(12床)・・・回復期リハビリテーション、脳卒中の高度専門医療
1病院(12床)

【西部】
圏央所沢病院(18床)・・・脳卒中の高度専門医療
飯能整形外科病院(22床)・・・第二次救急
狭山中央病院(28床)・・・第二次救急
武蔵大病院(8床)・・・回復期リハビリテーション
並木病院(2床)・・・在宅医療(地域包括ケア含む)
埼玉西協同病院(49床)・・・在宅医療(地域包括ケア含む)
6病院(127床)

【北部】
岡病院(24床)・・・在宅医療(地域包括ケア含む)
籠原病院(12床)・・・在宅医療(地域包括ケア含む)
2病院(36床)

2016年6月13日月曜日

どうなるさいたま市の順天堂大学病院計画

 埼玉県は人口10万人当たりの一般病床数や医師数は全国最低で、特に県北部は「医療過疎地域」と呼ばれて医師不足になっています。

 県は2014年には病院整備計画を公募しました。その条件には、(1)大学附属病院の整備(2)医学系大学院を併設(3)県内の医師確保困難地域への医師派遣に積極的に協力(4)2018年3月までに着工の4点を挙げました。
 これに順天堂大学附属病院が応募して決まりました。

 建設場所は当初は県有地で候補を検討しましたが、大学側の希望で浦和美園駅(埼玉高速鉄道)から北方へ約1キロメートルで、UR都市機構が実施中の土地区画整理事業地内になりました。

 新病院の予定地は敷地が約7.3ヘクタール。 県は今年度の当初予算で63億円(約3ヘクタール)の土地購入費等を計上しました。残りの土地はさいたま市が賃貸契約を結んで提供するようです。
 現段階ではURや他の地権者との用地交渉と平行して、基本計画が策定中です。

 この病院の建設に関しては大学病院側の費用の持ち出しが低く、多くの負担が県や市に掛かって来るようなので、普通は住民との合意形成が必要になって来ると思われます。一部の報道では県が200億円を支出するとありましたが、まだ交渉には入ってないようです。大学病院・埼玉県・さいたま市のそれぞれの負担割合がどの位になるのかはこれから詰めて行くのでしょう。 

 ちなみに病院建設費は「1床当たり5000万円」とか言われ、 800床の同病院では概算で400億円になります。大学院医学研究科を設置すれば、さらに建設費が膨らむとが予想されます。
 他県の病院整備では建設費用の半分程度を行政が負担した事例があるようです。スケジュールは2018年3月までに着工し、2020年度の開院を目指します。 

 病院には大学院も併設し、そこで育った医師を北部の病院に派遣して地域医療に貢献してもらう条件も入っているそうです。 

2016年5月21日土曜日

大宮西部地区(さいたま市)では区画整理が進行中



図を説明しますと、区域の一番下部分の直線ラインがJR埼京線と接しています。青い線の長方形の場所がJR埼京線の西大宮駅です。区画整理はそこから北方向となります。図の下の方の部分で横つまり東西に青色の直線が描かれていますが、以前からある西大宮バイパスです。

この全体の地区では荒川に注ぐ滝沼川が北東から南西方向に流れていて、以前は湿地帯が広がる自然豊かな風情を残す所でした。
地区の真ん中辺りに埼玉栄高校や指扇中学があり、その周辺に住宅などの開発が今後進められることになります。


UR_west_omiya-01



土地利用の方針は次の通り。
①駅前地区(A地区)・・・JR西大宮駅前のとして商業・業務地の形成を図ります。

②生活拠点地区(B地区)・・・B-1地区は生活便利施設等の立地を図る。B-2地区は滝沼川などの自然環境を生かし、近隣公園などを予定します。

③沿道地区(C地区)・・・C-1地区は西大宮バイパスの沿道という立地を活かした施設の誘導を図ります。C-2地区は幹線道路沿いの立地を活かした生活便利施設や住宅を形成します。

④中低層住宅地区(D地区)・・・D-1地区は生活関連施設と住宅の複合施設である中層集合住宅の立地を図ります。D-2地区は既存の教育施設と調和した店舗や業務系施設と、住宅が複合した中層集合住宅の立地を図ります。また滝沼川沿いは緑化を図って憩いの空間を形成する。D-3地区は中低層の住宅の立地を図ります。

⑤低層住宅地区(E地区)・・・既存樹林を保全し、住環境の形成を図る。滝沼川沿いは緑化します。

⑥工業地区(F地区)・・・県道沿いの立地を活かし、工業や事務所系の誘導を図る。また住居系用途地域と隣接する道路境界線側の敷地は緑化します。



埼玉県看護協会新研修センターの新築工事が間もなく始まります。場所はJR西大宮駅から北へ向かうと西大宮バイパス交差します。そこの角です。


概要は次の通り。
【埼玉県看護協会新研修センター新築工事】
地番:さいたま市都市計画事業大宮西部特定土地区画整理事業地内123街区①
用途:事務所
規模:KIP-RC造2階建て、延べ面積は約3,522㎡。
事業者:埼玉県看護協会
設計者:鹿島建設
施工者:同上
工期:2016年6月~2017年4月


2016年5月2日月曜日

三菱マテリアル跡地計画(さいたま新都心)の進捗状況

 さいたま新都心(埼玉県)の三菱マテリアル研究所跡地の開発計画では、造幣局と大宮警察署の工事が進められています。他に防災公園や衣料品のしまむら本社移転や複合施設の計画があります。場所はJR埼京線のさいたま新都心駅東側からすぐの場所です。




区域内の区画された部分の左上の方がしまむら、その右が交通広場等、その隣が防災公園、その隣が造幣局(工事中)、そしてその下が大宮警察(工事中)


【北袋1丁目地区土地区画整理事業認可】
期間: 2015年8月~2018年3月まで
地域: さいたま市大宮区北袋1丁目及び吉敷町4丁目の各一部
面積: 約117,161㎡
許可を受けた者: 三菱マテリアル・都市再生機構・しまむら
施工者: 大林組・ピーエス三菱・銭高組共同企業体
設計者: 三菱マテリアル 


【基盤整備工事】
旧中山道電線共同溝等整備工事


道幅は真ん中を縦に通る区画道路1号が18m、他は6号が12.5m、5号が9.5mなど。


旧中山道の歩道下はインフラ埋設工事(共同溝工事)を行います。



調整池工事の構築工は底板鉄筋組立工で、4月11日から7月30日までの予定です。


地下調整池の工事




【高沼導水路の一部改修工事】
地区の北部分に高沼導水路の暗渠があり、車の通行で重さが加わるために改修工事を行います。


【工程表】
基礎整備工事:2015年9月~2017年6月
道路関連:道路(新設・拡幅・整備)2015年10月~2017年6月、インフラ整備(水道・下水道・共同溝)2015年10月~2017年3月、高沼用水路改修2015年11月~2016年7月
公園整備:2015年10月~2017年6月
地下調整池築造:2015年10月~2016年9月