2017年10月7日土曜日

大宮駅東口大門町2丁目の再開発は解体工事に着手

 大宮駅東口大門町2丁目中地区の再開発事業は解体工事に着手し、今年度中にはそれを終える予定です。完成するのは2021年の見通しです。設計は基本計画段階から山下設計が担当しています。

再開発ビルの全体図

【事前に用地取得】
 敷地面積は約9,180㎡あり、このうちさいたま市の土地は2000年に2409.4㎡、2002年に354.79㎡を、その後旧中山道沿いの群馬銀行の土地656.84㎡を約10.5億円で取得しました。この時は1㎡あたり160万円でした。合計すると約3,423㎡になります。取得した土地の合計は約46億円と評価され、この分の再開発ビルの床を取得できます。

【事業費と補助金】
  2015年に都市経営戦略会議で概要が示されました。この段階で再開発の総事業費は661億円となっています。現在では620億円に削減されています。その分、総事業費の内訳も変わってきます。661億円の時には市費79億円や国費81億円の補助金が出ていました。また18階建ての再開発ビル建設で生まれた床を売って得る501億円も、多少数字が変化してきます。

【再開発ビルの中身】
 建物にどんな施設が入るかというと、市民会館などの公共施設や事務所や店舗や駐車場となっています。

  延べ面積は約81,600㎡で、内訳は権利者が所有する店舗・業務(1~5階)が15,700㎡、三井不動産が販売する業務(9~18階)は19700㎡、大栄不動産が販売する店舗(1~3階)は6,800㎡、大ホールなどの公共施設(4~9階)は20,000㎡、駐車場等は19,400㎡となっています。

【市民会館の規模など】
 公共施設は大ホール(1400席)、小ホールか(350席)、多目的室(リハーサル室)、レクリエーション室、楽屋、会議室、展示室、音楽スタジオ、和室、事務室などです。
 ホール等の公共施設の取得価格は312億円で当初と比べて4億円安くなっています。その内訳は市民会館等の床を買い取る保留床取得額が229億円、市が敷地内に以前に取得していた土地の資産額が46億円、舞台機構・照明・音響・座席などが37億円です。

 床面積が1㎡あたりの価格は約204万円です。再開発全体ですと、1㎡あたりの価格は平均すると約76万円になります。ホールなどの公共施設部分の床は、他より約2.7倍する価格になります。