2016年2月29日月曜日

JR北浦和駅西口からJR武蔵浦和駅西口までぐるっと②

 埼大通りと新大宮バイパスとの交差点から東京方面に2キロメートルちょっと行くと、先ほどの鴻沼排水路(鴻沼川)が西へと曲がって来て、バイパスを横切っている地点があります。そこの角にある三愛病院が増築を計画していました。

建築計画の概要は次の通り。
名称:三愛病院増築工事
地番:埼玉県さいたま市桜区田島4-1637-1他
用途:病院
規模:鉄筋コンクリート造4階建て、延べ面積は約3,427㎡
事業者:医療法人社団 松弘会
設計者:連設計、大成建設
施工者:未定
工期:2016年4月~2017年11月






 鴻沼排水路に沿って西方向に400メートルほど行くと鴻沼資料館があります。小さな資料館で常に開館はしていませんが、江戸時代からの川の歴史や農機具の展示が興味を引きました。


 元々は鴻沼という沼がありました。江戸時代にその沼を干拓して新田開発したんですね。




 新田開発した後の図がこれで、田んぼに必要な水を用水路として沼だった跡の両サイドに確保し、真ん中に排水路を通しました。また不足分の水は見沼代用水から新たに引きました。



 同じ時期に見沼も干拓して、新田開発されました。大きな沼が見沼で、左の小さな沼が鴻沼です。






                  農機具


 またバイパスに戻って南の東京方面に500~600メートル行くと、JR武蔵野線が上を通っている所に西浦和駅があり、その南に田島団地がバイパスの東側に広がっています。

画面の上の首都高速道とJR武蔵野線に仕切られた青空の下、写真で言うと真ん中に駅のプラットホームが見えています。


 さいたま市内には32のUR団地があって、戸数の合計は7,787です。この中で一番大きいのがJR武蔵野線の西浦和駅そばにある田島団地で、昭和40年に建設されました。だいたいは4 階と5 階建でエレベーターはありません。
昭和30年代に建てられコンフォール南浦和は全面的に建て替えがを実施され、与野団地も平成2年度に全面建て替えがなされました。
 さいたま市内は6団地で建て替えが完了しています。また、さいたま市の市営住宅と連携して整備を進めています。

 これまで30年代の団地は全面建て替えがされて来ましたが、田島団地のように40年代のも
のは全面建て替えをやめて一部だけの建て替えを実施する予定です。
 その後は土地を処分したり、敷地に高齢者施設を誘致したり、また既存の住宅を残したりといった事業をやって行くようです。
 郊外型の団地は、現在の団地をある程度スリム化しようというもので、簡単にいうと一部を取り壊して敷地を別のものに活用する予定です。

2016年2月7日日曜日

JR北浦和駅西口からJR武蔵浦和駅西口までぐるっと①

 JR北浦和駅西口から駅前通りを少し歩いて国道17号との交差点に出ると、片側1車線だが広めの埼大通りが真っ直ぐ西に伸びています。
 暫く行くと右側に大型スーパー(今はイオンですが、以前はニチイ)があり、それを過ぎた先に鎌倉街道と思われる道が交差しています。その先から道は下り坂となり、低地に入ると鴻沼排水路(鴻沼川)の氾濫原が広がっています。この川は過去に台風による大雨でしばしば氾濫を繰り返して来ましたが、近年では下水道などの整備や他の対策も取られて氾濫は起きていないようです。
 それを過ぎるとJR埼京線の高架をくぐり、今度は緩やかな登り坂となって台地へと上がって行きます。するとまたそこにも古い道が交差していて、ここは鎌倉街道として周知されています。その交差点を左に曲がって暫く行った所に目隠しに覆われたかなり広い空地がありました。

 広大な土地です

建築計画の概要は次の通り。
名称:(仮称)真澄寺さいたま別院新築工事
地番:埼玉県さいたま市桜区西堀10-27-1他
用途:寺院
区域面積:約16,050㎡
規模:鉄骨造4階建て(2棟)、延べ面積は約21,443㎡
事業者:真澄寺
設計者:安井建築設計事務所
施工者:未定
工期:2016年2月から2017年9月


 さて埼大通りに戻ってそこから平らな台地上を200~300メートル位行くと下り坂にとなり、下り切った所で新大宮バイパスと交差します。
 交差点手前の左側にはディスカウントショップのロジャースがあり、このロジャースから南に200~300メートルの場所には東京ガスの大きな丸いタンクが一基あります。


 このタンクは工場で作った液化天然ガスを気体にして貯めて、ここから各家庭に送っています。この敷地内では水素を作り出す施設も最近出来て、敷地に接している住民達がその中止を訴えて裁判を起こしています。

 新大宮バイパスを渡って暫く行くと、パチンコ店の計画地がありました。



建築計画の概要は次の通り。
名称:(仮称)パラッツォ埼大通り新築工事
地番:埼玉県さいたま市栄和4-846-1他
用途:遊技場
区域面積:約9,127㎡
規模:鉄骨造5階建て、延べ面積は約20,979㎡
事業者:パラッツォ東京プラザ
設計者:アイテック一級建築士事務所
施工者:未定
工期:2016年2月~2016年11月


 ここから暫く先に左手に書店がある信号機の交差点があり、それを右へ進むとすぐに、大型電気店の隣に県の旧衛生研究所公害センターがあります。現在は取り壊し中で、建物の解体はほぼ終わっていて、埋まっている杭を抜いていました。同研究所は新しくなって吉見町で2014年にオープンしています。
解体工事の概要は次の通り。
名称:旧衛生研究所研究棟その他解体工事
場所:埼玉県さいたま市桜区上大久保639-1
規模:鉄筋コンクリート造3階建て、延べ床面積は1,077㎡(研究棟)。鉄筋コンクリート造平屋建て、延べ面積は486㎡(中央管理棟)。鉄筋コンクリート造2階建て、延べ床面積は673㎡(動物舎棟)。その他
発注者:埼玉県
受注者:スミダ工業
工期:2015年9月~2016年3月まで
請負代金額額:2億4,678万円


 さてここから再び新大宮バイパスまで戻って、南の東京方面に向かって歩きました。

2016年2月1日月曜日

旧鳩ケ谷市(川口市)の日光御成街道を歩く

 埼玉県鳩ケ谷市は川口市内の真ん中辺りにあったのですが、2011年に川口市に合併されました。日本一面積の小さい市の埼玉県蕨市に次いで二番目に小さかった市です。地形を見ると、この地域の南方で大宮台地が途切れています。
 また中心部を日光御成街道が南北に通っていて、かつては宿場がありました。この道は中世の鎌倉街道中道とも重なる部分が多く、宿場の中心地の旧市街地は古い面影を残した街並み風情が残されています。

 からくり時計




古い洋風の瀟洒な建物


旧街道沿いの商家



赤いポストが良く似合っています





2階建てで、3軒が一つの建物に入った長屋風です



赤いポストがレトロな街を演出します






こちらには赤い消火栓が





高層マンションもあります




この通りに面して建築を予定している場所があったので、挙げておきます。

建築計画の概要は次の通り。
名称:(仮称)鳩ケ谷本町プロジェクト新築工事
地番:埼玉県川口市鳩ケ谷本町1-1757-1他
用途:共同住宅(151戸)
規模:15階、延べ面積は約11,889㎡
建築主:アートランド、中央住宅
設計者:アトリエ禅
施工者:未定
工期:2016年2月~2017年12月


名称:川口市鳩ケ谷本町3丁目A.P
地番:埼玉県川口市鳩ケ谷本町3-1657-27他
用途:共同住宅(24戸)
規模:4階、延べ面積は約541㎡
建築主:山田貴裕
設計者:レオパレス
施工者:同上
工期:2016年2月~2016年7月







日光御成街道と日光街道を結ぶ枝道です





歩道のない所は道が広げられています。