2014年4月3日木曜日

銀座から日本橋にかけては再開発のあらし







※風船状の青いところをクリックすると概要が出ます。

 都知事選の街頭演説を見に行ったついでに、銀座から日本橋に掛けてブラブラしたら、あちこちにビルの工事現場があった。これはただ事ではないと少し調べてみることにした。そしたらあるわあるわで、それをまとめました。

 銀座で印象的だったのは、松坂屋デパート周辺の再開発工事だった。中学1年生の頃に従兄がアルバイトをしていた事があったから、休日に連れて行ってもらった。
   途中で従兄の女友達に偶然バッタリ会って、流れでお花の展示会に連れて行かれた。そんな断片的な記憶がある。

 それから会社勤めしてから革ジャンを買った事があったが、松屋か松坂屋だったか忘れた。

 この他には旭屋書店が1階にあった阪急ビルやノートを買いに行った伊東屋が工事に入っていた。

 銀座地域と日本橋地域と大手町地域に分けて、着工している所や計画段階の建築物をまとめてみた。



【銀座地域】

 ① 銀座六丁目10地区第一種市街地再開発工事















プロジェクトの特徴
■商業施設、業務施設など様々な用途で構成される大規模複合施設 ※1
商業施設:地下2階~6階に、約50,000㎡(約15,000坪)の床面積となる商業空間の創出
     周辺の商業施設との連続性を持ち、地域の拠点となる商業施設の整備
業務施設:7階~13階に、都内最大級の1フロア面積約6,100㎡(約1,800坪)
     約50,000㎡(約15,000坪)の床面積となるオフィス空間を銀座エリアに創出
文化施設:地下3階に、約1,600㎡(約480坪)の多目的ホールの整備
観光拠点:「(仮称)銀座観光ステーション」
     観光客受け入れのスペースや、観光バス等が停車可能な乗降スペースの整備
屋上庭園:銀座エリア最大となる地域に開かれた約4,000㎡の屋上庭園の整備

※1 現時点での計画面積のため、今後若干変更になる可能性があります。
■安全・快適な歩行者ネットワークの拡充
歩行者動線のバリアフリー化を図るとともに来街者の回遊性や利便性の向上を図る。
・地下鉄銀座駅から当プロジェクトまで地下コンコースで直結する地下歩行者通路の整備
・歩車分離の貫通道路の整備と、中央通りと三原通りをつなぐ歩行者専用通路の整備
・公共駐輪場(約400台)の整備

■災害時の地域全体の防災支援機能
建物の高い耐震性はもとより、防災備蓄倉庫や都市ガスによる非常用発電設備の設置、また、災害発生時の帰宅困難者対応として、地下に計画する多目的ホール等を一時滞在スペースとして活用し、地域全体の防災機能の向上を図る。

■環境に配慮し地域に貢献する施設
地域冷暖房施設、雨水貯留槽を整備し、地域への貢献を図るとともに、先進的な環境技術を活用し、建築物の熱負荷を低減するための措置や省エネルギーシステムの導入により、地球温暖化の抑制に配慮する。

【銀座六丁目地区第一種市街地再開発事業】計画概要

地区名称:銀座六丁目10地区(東京都中央区)
事業手法:第一種市街地再開発事業
施行者:銀座六丁目10地区市街地再開発組合
組合員数:15名(平成24年12月現在)
都市計画:平成23年12月 都市計画決定(第一種市街地再開発事業、都市再生特別地区、地区計画)
施設建築物概要:
 施行区域面積:約1.4ha
 用途:店舗、事務所、多目的ホール、地域冷暖房施設、駐車場
 敷地面積:約9,080㎡
 階数:地下6階、地上13階
 建築物の高さ:約56m
 延床面積:約147,600㎡
公共施設等の整備:区域内道路(あづま通り延伸部分)の三原通り側への付替え、あづま通り下の地下道整備

[事業スケジュール]
都市計画決定:平成23年12月
組合設立認可:平成24年12月
権利変換計画認可:平成25年5月(予定)
工事着手:平成26年1月(予定)
建物竣工:平成28年8月(予定)
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② (仮称)銀座五丁目計画・・・中央区銀座5-102-1

銀座数寄屋橋交差点に建っていたビルは所有者が東芝から東急に移り、2012年9月から解体工事に入った。以前のビルは9階建てで、オフィスが中心であったが、新しいビルは商業ビルになる予定。新ビルの詳しい概要とスケジュールはこちらにあります。(仮称)銀座五丁目プロジェクト


③ 伊東屋本店建て替え工事・・・中央区銀座2-1-3他

文房具等物販店舗の建て替え工事で、規模は鉄骨造13階ちか2階建て、延べ床面積は4,162.76㎡。工期は2013年9月から2015年3月まで。



④ サッポロ銀座ビル再開発に伴う建て替え工事・・・中央区銀座5-8-1
再開発の名称は銀座5丁目再開発計画(仮称)という。建て替えられるサッポロ銀座ビルは1970年に新築され、その後2000年にリニューアルオープンした。新ビルの中には大型の飲食施設が入る予定。
工事予定は、2014年4月に解体工事に着手し、2015年春に着工となり、2016年夏の竣工を予定している。


【日本橋地域】


⑤ 日本橋高島屋周辺の再開発事業・・・中央区日本橋1~2

【A街区】高島屋新館と太陽生命日本橋ビルを解体し、新しいオフィスビルを新築する。規模は鉄骨・鉄骨鉄筋・鉄筋コンクリート造26階の地下5階建て、延べ面積は約57,523㎡。内容は事務所・エネルギーセンター・駐車場等。工期は2014年1月に着工
し、2019年2月に竣工の予定。

【B街区】規模は8階建て、延べ面積は約80,600㎡。店舗等

【C街区】高島屋北別館や日本橋富士ビルを解体し、そこにオフィスビルを建てる。規模は鉄骨・鉄骨鉄筋・鉄筋コンクリート造31階の地下5階建て、延べ面積は144,000㎡。工期は2014年6月から2018年12月までの予定。施工者は未定。

【D街区】地上1階の地下1階建ての倉庫を新築する予定。延べ面積は約288㎡。

【E街区】中央通りと永代通りが交差する角の場所に計画している。規模は鉄骨・鉄骨鉄筋・鉄筋コンクリート造35階の地下4階建て、延べ面積は138,000㎡。工期は2012年7月から2017年11月まで。


⑥ 京橋二丁目西地区第一種市街地再開発事業





⑦ 八重洲地区再開発




【大手町地区】


⑧ 大手町二丁目地区再開発事業・・・千代田区大手町二丁目地内

NTTの逓信総合博物館が入っていた逓信ビルを含んだ周辺を再開発し、A棟とB棟の二つのビルを建てる。
規模はA棟が鉄骨一部鉄骨鉄筋コンクリート造35階地下3階建て、延べ床面積が約199,000㎡。B棟は鉄骨一部鉄骨鉄筋コンクリート造33階地下3階建て、延べ床面積が約150,000㎡。

ビル内の構成は、事務所・店舗・カンファレンス・地域冷暖房施設・駐車場等となっている。

今後のスケジュールは、2014年3月に権利変換計画の認可をし、2015年6月に工事に着手となり、2018年5月に竣工を予定している。

⑨ (仮称)大手町一丁目第3地区再開発事業(大手町連鎖型都市再生プロジェクト第3次事業)・・・千代田区大手町1丁目5-1他

A棟はオフィス棟(事務所・店舗など)で三菱UFJモルガン・スタンレー証券が入居予定。ダブルスキンの採用による室内に全く柱がない構造になっている。
規模は31階地下4階建て。

B棟は宿泊施設で温泉を引いた日本旅館(客室数84室)など。
規模は18階地下3階建て、

延べ床面積はA棟とB棟合わせて約205,000㎡で総事業費は約1,139億円。
施工は戸田建設。
工期は2014年4月から2016年4月まで。


●国内外の投資家が関心
 今春(2013年)以降の日銀の大規模な金融緩和により、不動産市場にリスクマネーが流入した。国内外の投資家が銀座一等地の不動産価格の回復に期待して、盛んに物色した。
 そんな中、ソフトバンクの孫正義社長が個人で9月末、米高級宝飾店ティファニーの銀座中央通りにある「ティファニー銀座本店ビル」を320億円で買ったと話題になった。

 このビルはゴールドマン・サックスの不動産ファンドがリーマン・ショック前の07年に380億円で取得、都心の不動産ミニバブルを象徴する高額物件といわれた。その後、リーマン・ショックのあおりで価値が下落。ゴールドマンのファンドが期限までに借入金を返済しなかったためビルの権利は銀行に移り、10年にアジア・パシフィック・ランド(APL)が買収していた。APLは物件の貸付残高(250億円)を上回る価格で売却手続きを開始。海外のファンドなど複数のグループが応札したが、孫正義氏が320億円という破格な高値で落札した。
 米不動産調査会社、ジョーンズラングラサールのまとめによると、13年第3四半期(1~9月までの累計)の日本の商業用不動産への投資額は、前年同期比2倍の2兆8420億円に達した。12年通年の投資額1兆9850億円をすでに上回っている。
 伝統と格式を供え、日本を代表する繁華街といわれる銀座に、大きな変化の波が押し寄せようとしている。
(「Business Journal」変貌する銀座、若者の街に?相次ぐ再開発に新規出店…背景に不動産マネーの流入も)



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