2015年9月8日火曜日

川口市で3校が統合した高校を新設


 埼玉県川口市は3つの市立高校(川口総合高校、川口高校、県陽高校)を廃校にし、大規模な統合高校を新設します。 新しい統合校は川口総合高校の敷地内(埼玉県川口市上青木3-1-40)に建設され、2018年度に開校となります。また3校は2017度年を最後に生徒募集を停止します。
 
 統合の理由は以下のようです。
  ① 高校に入学する人口の減少  
  ② 取り巻く経済不況や財政上の問題
  ③ 狭い敷地と校舎などの老朽化



 規模は鉄筋コンクリート造・鉄骨造5階地下1階建て、延べ床面積は約31,632㎡(校舎棟21,041㎡、アリーナS棟7,086㎡、アリーナN棟2,388㎡、プール273㎡、弓道場100㎡、駐輪場608㎡、中央広場136㎡)。

 今後のスケジュールとしては、予定地のグランドがある場所に全部の教室を建設し、その後に川口総合高校が新校舎に移転し、次に既存校舎を解体します。
 そして校舎跡地にアリーナ棟を建設し、さらに既存の第1体育館、第2体育館を解体して、グランドと外構を整備します。

 工期は次の通り。
 設計は完了
 新校舎棟: 2015年度~2017年12月
 開校は2018年度とし、
 アリーナ棟: 2018年度~2020年12月
 グランド等: 2020年度~2021年8月
 
 事業費は、工事発注時における労務費や建設資材費等の 上昇により事業費のさらなる増加が見込まれましたが、財政面を考慮し、総額192 億円を上限として事業を進める予定です。
 なお県陽高等学校跡地については、新校建設費用に充当するため平成32年度に売却をを予定しています。

 施設の内容等は次の通り。
 ■校舎棟の内部は2階から最上階までを吹き抜け空間とし、その上部に設置した膜屋根に よって、明るく開放的なスペースが創出されます。
 ■グラウンドは、部活動の活性化と近隣への砂塵対策として、人工芝とします。
 ■普通教室、特別教室、管理諸室は冷暖房完備としています。
 ■国土交通省の補助事業である「地方都市リノベーション事業」を活用するほか、 人工芝の導入を予定していることから、「スポーツ振興くじ助成金(toto)」の申 請や川口市教育施設整備基金などの充当を計画しています。
 ■市内業者への工事発注や、市産品・県産品の積極的な活用に努めます。
 現川口高等学校については、統合校のアリーナ 棟、グラウンド等工事発注後(平成31年度以降)、改めてより現実的な建設コストを算出し、整備内容を検討します。