2014年4月14日月曜日

県立小児医療センターは建築費2割弱アップで決着へ



 埼玉県立小児医療センターはさいたま市岩槻区からさいたま新都心に移転する予定で、去年から建築工事の入札を繰り返して来たが、予定価格が業者と折り合わずに落札されなかった。そしてやっと年末近くに清水建設に約295億円(税込)で決まった。(税抜き約273億円×0.08=21.84億円で、273億円+21.84億円=約295億円)

 しかしこの決め方に議会が反発して、追加の2月補正予算が通らずに着工は延び延びになっていた。最近になって議会との話し合いがまとまり、事態は動き出したようだ。

 詳しい内容はすこし分かりずらいが、当初に予定していた工事内容の一部を切り離し、規定予算内で発注を行ったのが295億円で、残った分は補正予算を組んで通す事のようだった。
 この追加予算分は55億円で、合計すると295億円+55億円=350億円になり、当初の約18%増しになっている。

 4月10日の朝日新聞によると、県が地下部分の設計を見直し、予算全体から10億円程度の減額をするという。この案を自民県議団が了承し、16日に開かれる臨時議会で認められる予定。

 自民側の要求は
①370億円(工事費や管理費など)の予算全体の減額
②追加工事の県内企業への発注
③知事の陳謝表明
④契約先との打ち合わせ記録
の提出の4項目。
①は、病院の駐車場となる地下構造を、従前よりも浅く設計変更する事で、10億円程度の減額が可能としている。


 なお工事期間は2年にも及ぶので、その間に予想以上に人件費や資材費が高騰すれば、追加予算もあり得るという。

 上の記事を書いた後にネットで県議会の映像を観たが、新聞に書かれていた事は全く出て来なかった。どうも自民側の要求は無かったようなのである。なぜこのような事になったのか、また調べてみよう。

(2014.4.19更新)

 たぶん、推測だが、設計変更すると工期が遅れ、その間に人件費や資材の高騰が考えられるので、それを考慮するとこのまま行く方が良いと判断したのだろう。

(2014.4.25更新)





2014年4月3日木曜日

銀座から日本橋にかけては再開発のあらし







※風船状の青いところをクリックすると概要が出ます。

 都知事選の街頭演説を見に行ったついでに、銀座から日本橋に掛けてブラブラしたら、あちこちにビルの工事現場があった。これはただ事ではないと少し調べてみることにした。そしたらあるわあるわで、それをまとめました。

 銀座で印象的だったのは、松坂屋デパート周辺の再開発工事だった。中学1年生の頃に従兄がアルバイトをしていた事があったから、休日に連れて行ってもらった。
   途中で従兄の女友達に偶然バッタリ会って、流れでお花の展示会に連れて行かれた。そんな断片的な記憶がある。

 それから会社勤めしてから革ジャンを買った事があったが、松屋か松坂屋だったか忘れた。

 この他には旭屋書店が1階にあった阪急ビルやノートを買いに行った伊東屋が工事に入っていた。

 銀座地域と日本橋地域と大手町地域に分けて、着工している所や計画段階の建築物をまとめてみた。



【銀座地域】

 ① 銀座六丁目10地区第一種市街地再開発工事















プロジェクトの特徴
■商業施設、業務施設など様々な用途で構成される大規模複合施設 ※1
商業施設:地下2階~6階に、約50,000㎡(約15,000坪)の床面積となる商業空間の創出
     周辺の商業施設との連続性を持ち、地域の拠点となる商業施設の整備
業務施設:7階~13階に、都内最大級の1フロア面積約6,100㎡(約1,800坪)
     約50,000㎡(約15,000坪)の床面積となるオフィス空間を銀座エリアに創出
文化施設:地下3階に、約1,600㎡(約480坪)の多目的ホールの整備
観光拠点:「(仮称)銀座観光ステーション」
     観光客受け入れのスペースや、観光バス等が停車可能な乗降スペースの整備
屋上庭園:銀座エリア最大となる地域に開かれた約4,000㎡の屋上庭園の整備

※1 現時点での計画面積のため、今後若干変更になる可能性があります。
■安全・快適な歩行者ネットワークの拡充
歩行者動線のバリアフリー化を図るとともに来街者の回遊性や利便性の向上を図る。
・地下鉄銀座駅から当プロジェクトまで地下コンコースで直結する地下歩行者通路の整備
・歩車分離の貫通道路の整備と、中央通りと三原通りをつなぐ歩行者専用通路の整備
・公共駐輪場(約400台)の整備

■災害時の地域全体の防災支援機能
建物の高い耐震性はもとより、防災備蓄倉庫や都市ガスによる非常用発電設備の設置、また、災害発生時の帰宅困難者対応として、地下に計画する多目的ホール等を一時滞在スペースとして活用し、地域全体の防災機能の向上を図る。

■環境に配慮し地域に貢献する施設
地域冷暖房施設、雨水貯留槽を整備し、地域への貢献を図るとともに、先進的な環境技術を活用し、建築物の熱負荷を低減するための措置や省エネルギーシステムの導入により、地球温暖化の抑制に配慮する。

【銀座六丁目地区第一種市街地再開発事業】計画概要

地区名称:銀座六丁目10地区(東京都中央区)
事業手法:第一種市街地再開発事業
施行者:銀座六丁目10地区市街地再開発組合
組合員数:15名(平成24年12月現在)
都市計画:平成23年12月 都市計画決定(第一種市街地再開発事業、都市再生特別地区、地区計画)
施設建築物概要:
 施行区域面積:約1.4ha
 用途:店舗、事務所、多目的ホール、地域冷暖房施設、駐車場
 敷地面積:約9,080㎡
 階数:地下6階、地上13階
 建築物の高さ:約56m
 延床面積:約147,600㎡
公共施設等の整備:区域内道路(あづま通り延伸部分)の三原通り側への付替え、あづま通り下の地下道整備

[事業スケジュール]
都市計画決定:平成23年12月
組合設立認可:平成24年12月
権利変換計画認可:平成25年5月(予定)
工事着手:平成26年1月(予定)
建物竣工:平成28年8月(予定)
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② (仮称)銀座五丁目計画・・・中央区銀座5-102-1

銀座数寄屋橋交差点に建っていたビルは所有者が東芝から東急に移り、2012年9月から解体工事に入った。以前のビルは9階建てで、オフィスが中心であったが、新しいビルは商業ビルになる予定。新ビルの詳しい概要とスケジュールはこちらにあります。(仮称)銀座五丁目プロジェクト


③ 伊東屋本店建て替え工事・・・中央区銀座2-1-3他

文房具等物販店舗の建て替え工事で、規模は鉄骨造13階ちか2階建て、延べ床面積は4,162.76㎡。工期は2013年9月から2015年3月まで。



④ サッポロ銀座ビル再開発に伴う建て替え工事・・・中央区銀座5-8-1
再開発の名称は銀座5丁目再開発計画(仮称)という。建て替えられるサッポロ銀座ビルは1970年に新築され、その後2000年にリニューアルオープンした。新ビルの中には大型の飲食施設が入る予定。
工事予定は、2014年4月に解体工事に着手し、2015年春に着工となり、2016年夏の竣工を予定している。