※画面の左と右の点線区間がまだ出来ていない。市川市の発掘現場は右の方にある。
東京都心を中心に円を描くように東京外郭環状道路が建設されている千葉県市川市で、縄文時代の貝を中心にした発掘が行われている現地での見学会があったので出かけた。
台地と台地に挟まれた低地部分で、東京湾から内陸に海が入り込んでいた。地球は過去に置いて氷河期になって海が凍ったり、温暖化して低地が海になったりして来た。
その原因は太陽を回る軌道が遠くなったり近くなったりしたのだろうか、あるいは太陽が高温になったり下がったりしたのであろうか。私には原因は分からないが、数千年前の縄文時代には海が内陸深くまで入り込んでいた。
今の温暖化は、人間が排出した二酸化炭素のバリアーが原因で地球の気温が上がって来ていると言われている。
それがなければ暑かった縄文時代から徐々に気温は低くなって来ているのだから、氷河期の方に近付いているのかも知れない。
しかしそれよりも人間の営みが生み出す温暖化物質の方が速いスピードなので、気温上昇が観測され、グリーンランドや南極の氷が解ける事によって海面の上昇スピードが速まる可能性がある。
ヨーロッパなどと違って日本の土は酸性だから、骨が残らないと言われている。しかし貝塚や火山灰で埋まった場所などはアルカリ成分の所があるために、場所によって骨が残ったりする。
雷下遺跡の案内板
写真左の川は江戸川
台地の上から低地にある外環道の工事現場を写した。発掘現場はここから15分くらい先の低地にある。
展示写真を写した。かなり厚い「貝層1~2」は残っていなかった。
実際に見る事ができたのは4層から8層のこれだ。
貝の層は泥でサンドイッチのようにパックされている。ここの貝は縄文人が食べて捨てた貝ではなく、流れ込んだ泥水で死滅した貝だろう。しかし「貝層1~2」はちょっと分からない。
柱で上の横に渡した鉄骨を支えている。かなり大掛かりな発掘現場だ。
泥にパックされた貝
人骨の一部
低地の地盤の緩い場所では、掘った周囲から崩れる可能性が大きいから、壁や支柱を頑丈にして発掘現場での安全性を保つ必要がある。
暑い日だったので、熱中症で倒れた人も出た。