JR我孫子駅から成田線に乗り、木下(きおろし) 駅で降りて東へ15分くらい歩くと、国指定天然記念物の木下貝層がある。
貝層は関東ローム層の下にあり、約12~13万年前の地層だという。
高さが何メートルにも及ぶ貝の層である。
どのようにしてこれ程の厚い堆積層になったのか、すぐには想像が付かない。
台地の上から眺めた。今では写真のような住宅地になっているが、12~13万年前は古東京湾の海だった場所である。
住宅地の道路を西へと向かった。
木下街道を横切ってさらに西へ行くと、利根川の布川の渡しの方から来ている古い道にあたる。
その道に沿っては家々が連なり、集落をつくっている。道端の石の道標には、「南 江戸道」と彫られていた。
しばらく行くと、長屋門のある古くからの農家と思われる屋敷があった。
気付くと、石垣には、大昔の貝が含まれた石のブロックが使われていた。
向かいの山から切り出してきた石だという。
これは中々珍しい。
こんな所にも「貝」の文字が・・・。