2016年1月27日水曜日

川口駅周辺の建築計画あちこち

 埼玉県川口市は言わずと知れた鋳物の街です。1965年に開催された東京オリンピックの聖火台もこの町の鋳物工場で作られました。現在、市内の鋳物工場は最盛期より相当少なくなり、JR川口駅の東口方面には中高層のマンションが立ち並んでいます。
 その中には超高層マンションのエルザタワー55があります。1998年に日本ピストンリング川口工場の跡地に建設され、2004年(平成16年)に東京都港区に汐留H街区超高層棟が建設されるまでは住居としての建造物では日本一の高さ(185.8m)でした。

JR川口駅東口の歩行者用デッキから北方向を見た所。ビルの上のライオンが目に付く。下を通る片側1車線の道路は産業道路

こちらはその産業道路が南東方向に延びる側で、この先は国道122号に合流



 この産業道路を国道122号の方へ歩いて行くと、右側にマンションの建設予定地がありました。
建築計画の概要は次の通りです。
名称:(仮称)サンクレイドル川口新築工事
地番:埼玉県川口市本町4-16-7
用途:共同住宅(52戸)
規模:鉄筋コンクリート造14階建て、延べ面積は約2,125㎡
建築主:アーネストワン
設計者:パルシップ
施工者:未定
工期:2016年3月~2017年8月


また川口市役所にほど近い場所にも共同住宅の建設予定地がありました。
建築計画の概要は次の通りです。
名称:(仮称)SK-COURTⅦ新築工事
地番:埼玉県川口市青木2-189-1
用途:共同住宅(32戸)店舗・事務所等
規模:鉄筋コンクリート造9階建て、延べ面積は約1,641㎡
建築主:ZERO
設計者:オーエーシー設計
施工者:雄伸
工期:2016年2月~2017年1月


 エルザタワー55の近くに工場跡の建物を利用した貸しスタジオがありましたが、昨年いっぱいで閉鎖して4階建てのマンションや病院が建つ計画のようです。http://www.art-kouba.com/




 朝日町3丁目にスーパー「いなげや」がありましたが閉店となり、現在解体工事が終盤を迎えています。この後に新しい「いなげや」が建てられるのか、あるいは住宅が出来るのかは分かりませんでした。





 JR川口駅西口からすぐの場所に職員住宅跡のような建物があり、関東財務局から売りに出されていました。売却概要によると、建物と土地を含めた一式の入札予定日が1月26日とありました。
全体の概要は次の通りです。
住所:埼玉県川口市飯塚1-3-2他
宅地:約3,693㎡
用途地域:商業地80/400
規模:鉄筋コンクリート造5階建て、延べ面積は約1,881㎡が1棟と鉄筋コンクリート造5階建て、延べ面積は約1,332㎡が2棟の合計3棟    



その他の建築計画の概要を以下にまとめてみました。

名称:上青木公民館・上青木西保育所新築工事
地番:埼玉県川口市上青木西2-14-1
用途:公民館・保育所
規模:3階建て、延べ面積は約3,741㎡
建築主:川口市
設計者:カトウ建築事務所
施工者:未定
工期:2016年10月~2018年3月 


名称:芝南公民館・保育所改築工事
地番:埼玉県川口市芝中田2-3-1
用途:公民館(1階が保育所で、2~3階は公民館)
規模:鉄筋コンクリート造3階建て、延べ面積は約2,754㎡
建築主:川口市
設計者:土屋建築研究所 
施工者:未定
工期:2016年4月~2018年3月 

名称:新郷保育所・たたら荘改築
設計者:タケノヤ事務所(2014年10月~2016年3月)
新園舎は現在の敷地に新郷たたら荘と複合施設化する予定。また改築工事完了までの期間は区画整理事業地内に建設する仮設園舎にて保育を実施します。

名称:(仮称)南平保育所建設
設計者:森田建築事務所(2015年6月~2016年3月)

名称:朝日東保育所改築
設計者:サトウ設計(2015年6月~2016年3月)

名称:南町保育所・仲町たたら荘改築
設計者:斉藤哲設計室(基本設計)(2015年5月~2016年3月)

名称:前川住宅改築
設計者:サトウ設計(基本設計) (2015年6月~2016年3月)

2016年1月22日金曜日

JR浦和駅周辺の建築計画あちこち



JR浦和駅東口

 JR浦和駅周辺を散策しました。駅西口の県庁通りを県庁の方へ向かうと右手に埼玉会館がありますが、改修工事の最中でした。もう建ってから50年も経つので建て直すのかと思っていましたが、日本のモダン建築の巨匠が設計した建物という事で、大規模改修になったのでしょうか。
 ホールの客席数は大ホールが1,315席、小ホールは504席で、音響家が選ぶ優良ホール100選に選出されているそうです。

 時期を同じくして東京でも各所でホールを備えた施設が老朽化して来ていて、建て替えや改修を予定しています。例えば豊島公会堂(豊島区)、日比谷公会堂(千代田区)、渋谷公会堂(渋谷区)、中野サンプラザ(中野区)などです。

 埼玉会館のホールは傾斜地を利用しているために建物の60%が地下構造で、屋上部分の広場スペースは北側の県立図書館の2階の入り口と一体化されています。
 この浦和図書館を含む県立図書館は、市町村図書館の充実などから再編成が進行中で、既に昨年中に閉館されています。その上耐震性が十分ではないという事で、そのうち解体されるかも知れません。


 手前が埼玉会館で、一番奥が図書館



 工事の業者名や請負金額が張り出されていました。

 裏に回った場所から見た図書館です。


 駅から県庁へ向かう道の途中、旧中山道を渡ってすぐ右手に建物を解体した跡がありました。地下部分はまだ残っていました。

 また県庁通りと県庁の手前の信号で直角に交差する道路を右に少し行った場所で解体工事が行われていました。
建築計画の概要は次の通り。
名称:(仮称)浦和高砂3丁目Ⅱ計画
地番:埼玉県さいたま市浦和区高砂3-63-1他
用途:共同住宅(108戸)
規模:鉄筋コンクリート造15階建て、延べ面積は約9,629㎡
事業者:野村不動産
設計者:長谷工コーポレーション
施工者:同上
工期:2016年4月~2018年3月 


 その他の建築計画の概要は次の通り。
名称:(仮称)浦和区岸町7丁目計画新築工事
地番:埼玉県さいたま市浦和区岸町7-28-1他
用途:共同住宅(137戸)・店舗・駐車場
規模:鉄筋コンクリート・鉄骨造15階建て2棟、延べ面積は約13,093㎡
事業者:三菱地所レジデンス、ミサワホーム
設計者:アルク設計事務所
施工者:未定
工期:2016年3月~2018年12月 

名称:(仮称)浦和高砂計画
地番:埼玉県さいたま市浦和区東高砂町91-1他
用途:有料老人ホーム・診療所・共同住宅(2戸)
規模:鉄筋コンクリート・鉄骨造5階建て、延べ面積は約3,746㎡
事業者:吉野雅武
設計者:坂倉建築研究所
施工者:未定
工期:2016年4月~2017年2月 

名称:セレモニー浦和ホール
地番:埼玉県さいたま市浦和区仲町1-126-8他
規模:鉄骨造4階地下1階建て、延べ面積は約2,243㎡
事業者:埼玉冠婚葬祭センター
設計者:コラムデザイン
施工者:未定
工期:2016年4月~2017年5月 


2016年1月12日火曜日

マルエツ天沼店は改築して店舗付き老人ホームに

 さいたま市のマルエツ天沼店(埼玉県さいたま市大宮区浅間町1-173)は昨年いっぱいで閉店し、老人ホームを併設した店舗へと生まれ変わります。さっそく今年に入ってから解体工事に着手し、今年中には完成する予定です。ここにほぼ隣接してデイサービスやショーステイの介護施設もあります。
 一方、今年の3月に分譲マンションを併設した店舗に生まれ変わった大門町にあるマルエツ大宮店がありますが、住宅の方は完成前に完売していました。
 大宮店はJR大宮駅から直線距離で約350mですが、天沼店は約950mあり、駅からこれだけ離れると昨今の事情ではマンションよりも老人ホームになるのでしょうか。

 年明け早々に解体工事に着手したマルエツ天沼店

今年3月にリニューアルオープンしたマルエツ大宮店と分譲マンション



老人ホーム併設とマルエツ天沼店が入る建物の概要は次の通り。
名称:(仮称)大宮区浅間町一丁目計画
住所:さいたま市大宮区浅間町1-179-他
用途:マーケット・老人ホーム
規模:鉄骨造4階建て、延べ面積は約3,461㎡
事業者:白田薬局
設計者:三峰産業・バース建築設計
施工者:未定
工期:2016年1月~2016年12月



マルエツの地域別店舗数状況は次の通り。 (2015年3月19日予定)
東京都   125 
埼玉県   56 
千葉県   50
神奈川県 45
茨城県   1
栃木県   1

2016年1月11日月曜日

少子化で変わる予備校(代ゼミ・駿台・河合塾)

予備校も浪人生の数がピーク時の三分の一になった事で対策を迫られているようです。代々木ゼミナール大宮校は2015年3月に閉校し、秋頃まで改修工事を行っていましたが、現在は貸しビルに生まれ変わって数社の企業が入居しています。
また近くの駿台予備校は1棟を新しく建て、以前あった2棟の建物は取り壊され、マンションの工事に着手したばかりです。地質調査なのか基礎工事なのかちょっと分かりません。

 代ゼミの校舎だったビル


 5~8階までは埋まっているようです


マンションの建設予定地


マンションの概要は次の通り。
名称:(仮称)さいたま市大宮区桜木町1丁目計画
地番:さいたま市大宮区桜木町1-231-1他(大宮駅西口第四土地区画整理事業第16街区1画地)
用途:共同住宅
規模:鉄筋コンクリート造14階地下1階建て、延べ面積は約7,885㎡。
事業者:三菱地所レジデンス
設計者:木内建設
施工者:未定
工期:2015年12月~2017年10月 


河合塾は、横浜市西区に(仮称)河合塾横浜校の建設を計画しています。設計は松田平田設計が担当し、施工者は数社による見積もり合わせを実施中で、完成は2018年2月の予定です。
建設されるのは専修学校と寄宿舎で、横浜駅西口から徒歩約10分の場所になります。

専修学校と寄宿舎の規模は次の通り。
名称:(仮称)河合塾横浜校新築計画
住所:神奈川県横浜市西区北幸2-11
用途:専修学校、寄宿舎(学生寮70室)
規模:鉄骨鉄筋コンクリート造9階建て、延べ面積は12,100㎡
建築主:河合塾
設計者:松田平田設計
施工者:未定
工期:2016年4月~2018年2月

2016年1月7日木曜日

インター近くに物流拠点を計画(大和ハウスが)


大和ハウス工業は高速道路のインターチェンジ近くに物流拠点を建設するDプロジェクト計画を進めていますが、関東地方の開発計画は次の通りです。


【茨城県】
名称:Dプロジェクトつくば矢田部
開発敷地面積:56,893㎡
アクセス:常磐自動車「矢田部IC」約7.2㎞
所在地:茨城県つくば市
用途:準工業地域

名称:Dプロジェクト(仮称)阿見霞ヶ浦
開発敷地面積:156,048㎡
アクセス:圏央道「阿見東IC」至近
所在地:茨城県稲敷郡阿見町
用途:準工業地域

【埼玉県】
名称:Dプロジェクト松伏
開発敷地面積:15,550㎡
アクセス:東北自動車「岩槻IC」約13㎞
所在地:埼玉県北葛飾郡松伏町
用途:市街化調整区域

名称:Dプロジェクト川島
開発敷地面積:13,608㎡
アクセス:圏央道「川島IC」約0.1㎞
所在地:埼玉県比企郡川島町
用途:工業地域

名称:Dプロジェクト加須Ⅱ
開発敷地面積:10,400㎡
アクセス:東北自動車道「加須IC」約2.8㎞
所在地:埼玉県加須市
用途:工業専用地域

名称:Dプロジェクト坂戸A
開発敷地面積:56,139㎡
アクセス:関越自動車道「坂戸西スマートIC」至近
所在地:埼玉県坂戸市
用途:工業地域

名称:Dプロジェクト坂戸B
開発敷地面積:82,645㎡
アクセス:関越自動車道「坂戸西スマートIC」至近
所在地:埼玉県坂戸市
用途:工業地域

名称:Dプロジェクト坂戸C
開発敷地面積:33,950㎡
アクセス:関越自動車道「坂戸西スマートIC」至近
所在地:埼玉県坂戸市
用途:工業地域

名称:Dプロジェクト坂戸D
開発敷地面積21,521㎡
アクセス:関越自動車道「坂戸西スマートIC」至近
所在地:埼玉県坂戸市
用途:工業地域

名称:DPL幸手
開発敷地面積:115,600㎡
アクセス:県央道「幸手IC」至近
所在地:埼玉県幸手市
用途:工業地域

名称:Dプロジェクト飯能1-4区画
開発敷地面積:43,958㎡
アクセス:県央道「青梅IC」約7㎞
所在地:埼玉県飯能市
用途:工業地域

名称:Dプロジェクト飯能2-1区画
開発敷地面積:51,581㎡
アクセス:県央道「青梅IC」約7㎞
所在地:埼玉県飯能市
用途:工業地域

名称:Dプロジェクト飯能2-2区画
開発敷地面積:127,065㎡
アクセス:県央道「青梅IC」約7㎞
所在地:埼玉県飯能市

【東京都】
名称:Dプロジェクト羽田
開発敷地面積6,366㎡
アクセス:首都高速道「羽田IC」 約0.6㎞
所在地:東京都大田区
用途:工業専用地域

名称:Dプロジェクト城南島Ⅱ
開発敷地面積10,013㎡
アクセス:首都高湾岸線「大井南」出入口 約1.8㎞
所在地:東京都大田区
用途:準工業地域

【神奈川県】
名称:DPL川崎夜光
開発敷地面積:47,868㎡
アクセス:首都高神奈川道「浜川崎IC」 約2.5㎞
所在地:神奈川県川崎市
用途:工業専用地域